日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。
4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)
13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。
Table of Contents
WATCHDOG(4) FreeBSD カーネルインタフェースマニュアル WATCHDOG(4)
名称
watchdog -- ハードウェアとソフトウェアのウォッチドッグ
書式
#include <sys/watchdog.h>
解説
watchdog 機能は、ハードウェアとソフトウェアのウォッチドッグを制御するため
に使用されます。
デバイス /dev/fido は、設定のためのいくつかのオプションの ioctl(2) 呼び出
しをサポートし、単一の操作上の ioctl 呼び出し、WDIOCPATPAT に応答します。
それは、2 のべき乗のナノ秒として指定されたタイムアウト値を表す単一の引数
を取り、ウォッチドッグのアクティブまたはパッシブな制御を選択するフラグが
OR されます。呼び出しは 2 のべき乗ナノセカンドの整数として指定されたタイ
ムアウト値を表すただ 1 つの引数を取ります。
WD_ACTIVE は、watchdog が、例えば、watchdogd(8) デーモンによって、ユーザ
ランドからタイムアウトになることを避けることを示します。WD_PASSIVE は、
watchdog がカーネルからタイムアウトになることを避けることを示します。
WDIOCPATPAT ioctl(2) 呼び出しは、ちょうど利用可能な watchdog(9) の実装の
1 つが指定されたタイムアウトにタイムアウトを設定することをサポートするな
ら、成功を返します。これは、少なくとも 1 つウォッチドッグが装備されている
ことを意味します。デフォルトで、これは、それが存在するなら、ハードウェア
のウォッチドッグとなりますが、ハードウェアのウォッチドッグが要求を処理す
ることができないなら、デフォルトのソフトウェアのウォッチドッグが有効にさ
れます。呼び出しが失敗するなら、例えば、watchdog(9) の実装のいずれもタイ
ムアウトの長さをサポートしていないなら、すべてのウォッチドッグは無効にさ
れ、明白に再び有効にされなければなりません。
ウォッチドッグを無効にするためには、WD_TO_NEVER を渡します。失敗した
ウォッチドッグの装備を解除するなら、エラーが返されます。ウォッチドッグ
は、まだ装備されているかもしれません!
オプションの設定 ioctl コマンドは、使用されたパラメータのタイプとともに、
ここでリストされます。それらの使用例は、watchdogd(8) で見つけることができ
ます。
WDIOC_SETTIMEOUT int タイマを設定/リセットします
WDIOC_GETTIMEOUT int 合計のタイムアウトを取得します
WDIOC_GETTIMELEFT int 残りの時間を取得します
WDIOC_GETPRETIMEOUT int 以前のタイムアウトを取得します
WDIOC_SETPRETIMEOUT int 以前のタイムアウトを設定します
WDIOC_SETPRETIMEOUTACT int 以前のタイムアウトが起こるとき、(以下の
WD_SOFT_* を参照) アクションを設定します
WDIOC_SETSOFT int ハードウェアの代わりに内部のソフトウェアの
ウォッチドッグを使用します。ハードウェアの
ウォッチドッグがアタッチされていなかったな
ら、デフォルトで使用される、外部のソフト
ウェアのウォッチドッグもあります。
WDIOC_SETSOFTTIMEOUTACT int ソフトタイムアウトが起こったとき、アクショ
ンを設定します。
以前のタイムアウトまたは内部のソフトウェアのウォッチドッグのために指定さ
れるアクションは、ここでリストされます。論理和 (OR) している値とともに複
数のアクションを指定することができます。
WD_SOFT_PANIC パニック
WD_SOFT_DDB デバッガに入ります
WD_SOFT_LOG log(9)
WD_SOFT_PRINT printf(9)
戻り値
WDIOCPATPAT ioctl は、成功すれば、0 を返し、失敗すれば、0 以外を返しま
す。
[EOPNOTSUPP] カーネルにウォッチドッグが存在していないか、または
ウォッチドッグのいずれも、要求されたタイムアウト値サ
ポートしません (0 以外のタイムアウト値)。
[EOPNOTSUPP] ウォッチドッグ無効にすることができませんでした (0 のタ
イムアウト値)。
[EINVAL] 不正なフラグの組み合わせが渡されました。
設定 ioctl 操作は、成功すれと、0 を返し、失敗すると、0 以外を返します。
使用例
#include <paths.h>
#include <sys/watchdog.h>
#define WDPATH "/dev/" _PATH_WATCHDOG
int wdfd = -1;
static void
wd_init(void)
{
wdfd = open(WDPATH, O_RDWR);
if (wdfd == -1)
err(1, WDPATH);
}
static void
wd_reset(u_int timeout)
{
if (ioctl(wdfd, WDIOCPATPAT, &timeout) == -1)
err(1, "WDIOCPATPAT");
}
/* in main() */
wd_init();
wd_reset(WD_ACTIVE|WD_TO_8SEC);
/* 潜在的に凍結するポイント*/
wd_reset(WD_TO_NEVER);
ウォッチドッグがフリーズしているコードの部分から潜在的に回復することを有
効にします。
options SW_WATCHDOG
利用者のカーネル設定で、KDB と KDB_UNATTENDED カーネル設定オプションに依
存して発火 (firing) するとき、KDB に落ちるか、またはパニックして、たとえ
ハードウェアのウォッチドッグが、設定されても、カーネルのソフトウェアの
ウォッチドッグを強制的に設定します。
関連項目
watchdogd(8), watchdog(9)
歴史
watchdog コードは、FreeBSD 5.1 ではじめて登場しました。
作者
watchdog 機能は、Poul-Henning Kamp <phk@FreeBSD.org> によって書かれまし
た。ソフトウェアのウォッチドッグコードとこのマニュアルページは、Sean
Kelly <smkelly@FreeBSD.org> によって書かれました。Jeff Roberson
<jeff@FreeBSD.org> によって多少の貢献が行われました。
バグ
WD_PASSIVE オプションは、まだ実装されていません。
FreeBSD 12.2 January 2, 2018 FreeBSD 12.2