FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
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名称 | 解説 | 関連項目 | 歴史 | 作者
INTRO(4)           FreeBSD カーネルインタフェースマニュアル           INTRO(4)

名称
     intro -- デバイスとデバイスドライバの紹介

解説
     このセクションは、デバイス、デバイスドライバと雑多なハードウェアに関連す
     る情報を含んでいます。

   デバイスの抽象化
     デバイスは、ディスク、プリンタ、またはキーボードが付いたグラフィックス
     ディスプレイのような、システムに属しているハードウェア関連の機材のために
     主に使用される用語です。特定の根本的なハードウェアなしでソフトウェアでデ
     バイスの振る舞いをエミュレートする、いわゆる疑似デバイスもあります。後者
     のクラスのための典型的な例は、ファイルアクセスのセマンティクスを使用して
     物理的なメモリにアクセスすることができるメカニズムである、/dev/mem です。

     一般的に、デバイスの抽象化は、カーネルの上位層によって対応するデバイスド
     ライバにディスパッチされる、システムコールの共通セットを提供しています。
     デバイスのために利用可能なシステムコールのセットは、open(2), close(2),
     read(2), write(2), ioctl(2), select(2)mmap(2) から選択されます。すべ
     てのドライバがすべてのシステムコールを実装しているわけではありません。例
     えば、キボードデバイスで mmap(2) を呼び出すことは、役に立ちそうもありませ
     ん。

     デバイスの抽象化の側面には、過去の 20 年に渡って FreeBSD で大きく変更され
     ました。セクション「歴史的な注」は、より重要な違いのいくつかを説明してい
     ます。

   デバイスのアクセス
     FreeBSD のデバイスのほとんどは、また、ときどき特殊ファイルと呼ばれるデバ
     イスノードを通してアクセスされます。それらは、ファイルシステムの階層構造
     (hier(7) を参照) のディレクトリ /dev に通常マウントされる、devfs(5) ファ
     イルシステムのインスタンス内に置かれます。

     devfs(5) ファイルシステムは、あらゆる与えられた時間に存在するように認識さ
     れる物理的なハードウェアにしたがってデバイスノードを自動的に作成するか、
     または削除します。疑似デバイスのために、デバイスノードは、デバイスの性質
     に依存して必要に応じて自動的に作成され、削除されます。

     デバイスノードへのアクセス制限は、直接カーネルのドライバによって強制され
     る代わりに、デバイスノードエントリの通常のファイルパーミッションに制約さ
     れます。しかし、デバイスノードは、リブートの間に永続的に格納されないの
     で、それらのファイルのパーミッションは、devfs.conf(5) で指定された規則か
     らブート時に設定されるか、または devfs.rules(5) で定義された規則にした
     がって動的に設定されるか、または devfs(8) コマンドを使用して設定します。
     後者の場合に、異なった規則は、使用される devfs(5) ファイルシステムの異
     なったインスタンス内で、デバイスの異なったセットを目に見えるようにするた
     めに使用されます、例えば、安全でないデバイスにアクセスすることから jail
     化されたサブシステムを防ぐためです。デバイスノードのパーミッションに手動
     で変更することは、まだ起こりますが、持続しません。

   デバイスノードなしのドライバ
     ネットワークデバイスのためのドライバは、アクセスするためにデバイスノード
     を使用しません。それらの選択は、カーネル内の別の決定に基づき、open(2) を
     呼び出す代わりに、ネットワークデバイスの使用は、一般的にシステムコール
     socket(2) を使用することによって行われます。

   ドライバをカーネルに設定する
     カーネルごとに、そのカーネルのための機能とドライバを選択するための基本と
     して、いくつかのオプションを調整するために、使用される設定ファイルがあり
     ます。関連するファイルの詳細な記述については、config(8) を参照してくださ
     い。このセクションの個別のマニュアルページは、それらの書式部分の設定ファ
     イルためのサンプル行を提供しています。また、ファイル
     /usr/src/sys/conf/NOTES/usr/src/sys/${ARCH}/conf/NOTES を参照してくだ
     さい。

     ドライバを、カーネルに静的にコンパイルされる必要はありません。それらは、
     また、モジュールとしてロードされます、その場合に、それらが提供するデバイ
     スノードは、モジュールがロードされた後にだけ、現れます (そして、適用可能
     であるなら、適切なハードウェアにアタッチされます)。

   歴史的な注
     FreeBSD 6.0 より以前に、デバイスノードは、ファイルシステムの持続的なエン
     トリとして伝統的な方法で作成することができました。そのようなエントリがま
     だ作成できる間に、それらは、もはや、デバイスにアクセスするために機能しま
     せん。

     FreeBSD 5.0 より以前に、ディスクのためのデバイスとテープドライブは、ブ
     ロックとキャラクタデバイスとして知られている、2 つの変異型に存在するか、
     またはよりよい項目 (term)、バッファリングされバッファリングされない (生
     の) デバイスを使用するために存在します。伝統的な名前は、``ls -l'' の出力
     でファイルのタイプの識別として文字 ``b'' と ``c'' に反映されます。生のデ
     バイスは、``r'' の接頭辞で伝統的に名前が付けられます、例えば、/dev/rda0
     は、バッファリングされたデバイスが /dev/da0 であったディスクの生のバー
     ジョンを示します。これは、もはや場合 (case) ではありません。すべてのディ
     スクデバイスは、たとえ、それらが ``r'' 接頭辞を与えられず、``buffered''
     (バッファリングされた) デバイスがもはやまったく存在しなくても、伝統的な意
     味で現在 ``raw'' (生) です。

     バッファリングされたデバイスは、オペレーティングシステムによってメンテナ
     ンスされるバッファキャッシュを通してアクセスされました。歴史的に、これ
     は、システムの主要なディスクキャッシュでしたが、FreeBSD で、これは、統合
     された仮想記憶管理の導入によって時代遅れにされました。バッファリングされ
     たデバイスは、ディスクブロックの読み込み、書き込みを処理しているバッファ
     メカニズムとともに、あらゆるバイトの位置で読み込み、書き込みすることがで
     きました。対象的に、基本的なデバイスブロックのサイズの倍数である位置での
     み生のディスクデバイスのみ読み込み、書き込みすることができ、write(2) 呼び
     出しは、データがデバイスに渡されるまで、呼び出し側に返らない、同期的で
     す。

関連項目
     close(2), ioctl(2), mmap(2), open(2), read(2), select(2), socket(2),
     write(2), devfs(5), hier(7), config(8)

歴史
     このマニュアルページは、FreeBSD 2.1 ではじめて登場しました。

作者
     このマニュアルページは、David E. O'Brien による最初の入力とともに J";rg
     Wunsch によって書かれた初期のバージョンから Andrew Gierth によって書き換
     えられました。

FreeBSD 12.2                     April 3, 2019                    FreeBSD 12.2

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