FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
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名称 | 書式 | 解説 | 関連項目 | 歴史 | バグ
GIF(4)             FreeBSD カーネルインタフェースマニュアル             GIF(4)

名称
     gif -- 一般的なトンネルインタフェース

書式
     device gif

解説
     gif インタフェースは、IPv4 と IPv6 のための一般的なトンネルデバイスです。
     それは、IPv[46] トラフィックオーバ IPv[46] でトンネルすることができます。
     したがって、4 つの考えられる設定があり得ます。gif の動作は、主に RFC2893
     IPv6 オーバ IPv4 設定のトンネルに基づいています。また NetBSD では、gif
     は、EON カプセル化を使用して ISO トラフィックオーバ IPv[46] でトンネルす
     ることができます。gif は、GRE カプセル化を実行しないことに注意してくださ
     い。GRE カプセル化のために gre(4) を使用します。

     それぞれの gif インタフェースは、インタフェースクローニングを使用して実行
     時に作成されます。これは、``ifconfig create'' コマンドか、または
     rc.conf(5)ifconfig_<interface> 変数を使用して、最も簡単に行なえます。

     gif を使用するために、管理者は、外側のヘッダに使用されるプロトコルとアド
     レスを設定する必要があります。これは、ifconfig(8) tunnel または
     SIOCSIFPHYADDR ioctl を使用することによって行なうことができます。管理者
     は、ifconfig(8) で内側のヘッダのためにプロトコルとアドレスもまた設定する
     必要があります。(fe80:: で始まる) IPv6 リンクローカルアドレスは、可能なら
     いつでも自動的に設定されます。利用者が内側のヘッダとして IPv6 の使用を無
     効にしたいなら (例えば、純粋な IPv4 オーバ IPv6 トンネルを必要とするなら)
     利用者は、ifconfig(8) を使用することで手動で IPv6 のリンクローカルアドレ
     スを取り除く必要があるかもしれません。最終的に、利用者は、gif インタ
     フェースを通してパケットを経路付けするために経路表を変更しなければなりま
     せん。

     gif デバイスは、ECN フレンドリになるように設定することができます。これ
     は、IFF_LINK1 によって設定することができます。

   ECN フレンドリ動作
     gif デバイスは、draft-ietf-ipsec-ecn-02.txt に記述されているように、ECN
     フレンドリになるように設定することができます。これは、デフォルトでオフで
     す。IFF_LINK1 インタフェースフラグによってオンにすることができます。

     IFF_LINK1 なしでは、gif は、RFC2893 に記述されているように通常の動作を示
     すでしょう。これは、次のようにまとめることができます:

           Ingress (入口)  外側の TOS ビットを 0 に設定します。

           Egress (出口)   外側の TOS ビットを落します。

     IFF_LINK1 があれば、gif は、次のように、出口と入口で ECN ビット (IPv4 TOS
     バイトまたは IPv6 トラフィッククラスバイトで 0x02 と 0x01) をコピーしま
     す:

           Ingress (入口)  内側から外側まで (0xfe でマスクされた) ECN CE を除
                           いて TOS ビットをコピーします。ECN CE ビットを 0 に
                           設定します。

           Egress (出口)   いくらかの変更を伴う内側の TOS ビットを使用します。
                           外側の ECN CE ビットが 1 であるなら、内側で ECN CE
                           ビットを有効にします。

     ECN フレンドリ動作は、RFC2893 に違反することに注意してください。これは、
     ピア (相手側) との双方の合意で使用されるべきです。

   セキュリティ
     悪意がある者は、トンネル化されたパケットを使用することによって、セキュリ
     ティフィルタを回避しようとするかもしれません。より良く保護するために、gif
     は、出口で外側のソースアドレスに対して martian (火星) と入口フィルタリン
     グの両方を実行します。martian/入口フィルタは、決して完璧でないことに注意
     してください。利用者は、パケットフィルタを使用することによって、利用者の
     ノードを保証することを望んでいるかもしれません。入口フィルタリングは、非
     対称的にルート付けされたネットワークでトンネル操作を壊すかもしれません。
     IFF_LINK2 ビットでそれをオフにすることができます。

   その他
     デフォルトでは、gif トンネルは、入れ子にすることはできません。この振舞い
     は、sysctl(8) 変数 net.link.gif.max_nesting を望みの入れ子のレベルに設定
     することによって、実行時に変更することができます。

関連項目
     gre(4), inet(4), inet6(4), ifconfig(8)

     R. Gilligan and E. Nordmark, "Transition Mechanisms for IPv6 Hosts and
     Routers", RFC2893, August 2000, http://tools.ietf.org/html/rfc2893.

     Sally Floyd, David L. Black, and K. K. Ramakrishnan, IPsec Interactions
     with ECN, December 1999, draft-ietf-ipsec-ecn-02.txt.

歴史
     gif デバイスは、WIDE hydrangea IPv6 キットではじめて登場しました。

バグ
     すべて互いに異なって定義された多くのトンネルプロトコル仕様があります。gif
     デバイスは、異なった仕様に基づいていて、外側のヘッダフィールドに関して好
     き嫌いのある、ピア (相手側) と同時に使用しないかもしれません。例えば、通
     常、利用者は、IPsec トンネルモードを使用する IPsec デバイスと通信するのに
     gif を使用することができません。

     外側のプロトコルが IPv4 であるなら、gif は、カプセル化されたパケットのた
     めのパス MTU 発見を実行しようとしません (DF ビットは、0 に設定され)。

     外側のプロトコルが IPv6 であるなら、カプセル化されたパケットのためのパス
     MTU 発見は、インタフェース上で通信に影響するかもしれません。最初の「pmtu
     より大きいパケット」は、失われるかもしれません。問題を避けるために、外側
     のヘッダが IPv6 であり内側のヘッダが IPv4 であるときに、利用者が望むよう
     に、gif のためのインタフェース MTU を 1240 以下に設定することができます。

     gif デバイスは、外側のヘッダのために ICMP メッセージを内側のヘッダに変換
     しません。

     過去に、gif には、IFF_LINK0 フラグを通して設定可能な複数宛先動作がありま
     した。振る舞いは、時代遅れであり、もはやサポートされません。

FreeBSD 12.2                   October 21, 2018                   FreeBSD 12.2

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