FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
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名称 | ライブラリ | 書式 | 解説 | 関連項目
TIME2POSIX(3)          FreeBSD ライブラリ関数マニュアル          TIME2POSIX(3)

名称
     time2posix, posix2time -- 基準時点以来の秒数を変換する

ライブラリ
     標準 C ライブラリ (libc, -lc)

書式
     #include <time.h>

     time_t
     time2posix(time_t t);

     time_t
     posix2time(time_t t);

解説
     IEEE Std 1003.1-1988 (``POSIX.1'') は、536457599 の time_t 値が "Wed Dec
     31 23:59:59 GMT 1986" (1986 年 12 月 31 日 23:59:59) に対応すべきであるこ
     とを規定しています。これは、実際上 POSIX の time_t が閏秒を含むことができ
     ず、したがって、システム時間は、閏秒が起こるたびに調整されなければならな
     いことを、意味します。

     しかしながら、時間パッケージが有効された閏秒サポートで設定されるなら、そ
     のような調整は、必要ではなく、time_t 値は、(真の `...以来の秒' の値とし
     て) 閏秒のイベントが終るまで増加し続けます。これは、これらの値が基準時点
     以来挿入された閏秒の正味の数で POSIX によって要求されるものと異なることを
     意味します。

     一般的に、タイプ time_t は、(ほとんど) 不透明になることを目的としているよ
     うに、これは、問題ではありません -- time_t 値は、time(3), localtime(3),
     mktime(3)difftime(3) のような関数からのみ取得され、そのような関数にの
     み渡されるべきです。しかしながら、IEEE Std 1003.1-1988 (``POSIX.1'') は、
     与えられた日付/時刻から time_t 値を直接計算するための演算式を与え、同じ関
     係は、いくつかの (通常、より古い) アプリケーションによって前提とされま
     す。そのような関係を利用する、time_t を作成する/分析するあらゆるプログラ
     ムは、一般的に閏秒の間隔を正確に扱いません。

     time2posix() と posix2time() 関数は、ローカルの time_t 値とそれらの POSIX
     の等価物の間を変換することによって、この time_t の不一致を解決するために
     提供されています。これは、閏秒が挿入されたか削除されたか、削除されたかの
     ように、POSIX システムで行なわれた時間を基準とする変更の数を報告すること
     よって行われます。次に、古いアプリケーションを修正する代わりに、または
     POSIX 準拠のシステムと通信するとき、これらの変換された値を使用することが
     できます。

     time2posix() 関数は、単一の値があります。すなわち、すべてのローカルの
     time_t は、単一の POSIX time_t に対応します。posix2time() 関数は、次のよ
     うに、それほど上位互換性はありません: 正の閏秒について、結果は、ユニーク
     でなく、負の閏秒について、対応する POSIX time_t は、存在しないので、近い
     値が返されます。これらは両方とも、POSIX 表現が劣っていることのよい指標で
     す。

     次の表は、1993 年 6 月末に挿入された閏秒に関する POSIX 表現である、time_t
     とその変換とその逆の関係を要約しています。

     日付        時刻        T      X=time2posix(T)    posix2time
     93/06/30    23:59:59    A+0    B+0                A+0
     93/06/30    23:59:60    A+1    B+1                A+1 または A+2
     93/07/01    00:00:00    A+2    B+1                A+1 または A+2
     93/07/01    00:00:01    A+3    B+2                A+3

     閏秒の削除は、次のようになります。

     日付        時刻        T      X=time2posix(T)    posix2time
     ??/06/30    23:59:58    A+0    B+0                A+0
     ??/07/01    00:00:00    A+1    B+2                A+1
     ??/07/01    00:00:01    A+2    B+3                A+2

           [注: posix2time(B+1) => A+0 または A+1]

     閏秒サポートが有効でないなら、ローカルの time_t と POSIX の time_t は、等
     価であり、time2posix() と posix2time() は、同一の関数のように退化します。

関連項目
     difftime(3), localtime(3), mktime(3), time(3)

FreeBSD 12.1                  September 11, 2005                  FreeBSD 12.1

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