FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
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名称 | ライブラリ | 書式 | 解説 | 戻り値 | エラー | 関連項目 | 規格
ICONV(3)               FreeBSD ライブラリ関数マニュアル               ICONV(3)

名称
     iconv_open, iconv_open_into, iconv_close, iconv -- コードセット (codeset)
     変換関数

ライブラリ
     標準 C ライブラリ (libc, -lc)

書式
     #include <iconv.h>

     iconv_t
     iconv_open(const char *dstname, const char *srcname);

     int
     iconv_open_into(const char *dstname, const char *srcname,
         iconv_allocation_t *ptr);

     int
     iconv_close(iconv_t cd);

     size_t
     iconv(iconv_t cd, char ** restrict src, size_t * restrict srcleft,
         char ** restrict dst, size_t * restrict dstleft);

     size_t
     __iconv(iconv_t cd, char ** restrict src, size_t * restrict srcleft,
         char ** restrict dst, size_t * restrict dstleft, uint32_t flags,
         size_t * invalids);

解説
     iconv_open() 関数は、コードセット srcname からコードセット dstname へのコ
     ンバータ (converter, 変換プログラム) をオープンし、その記述子を返します。
     引数 srcnamedstname は、現在のロケールのエンコード (符号化) を参照す
     る、"" と "char" を受け付けます。

     iconv_open_into() は、あらかじめ割り付けられた空間で変換記述子を作成しま
     す。iconv_allocation_t は、そのような空間を割り付けるとき、spaceholder タ
     イプとして使用されます。dstnamesrcname 引数は、iconv_open() の場合と
     同じです。ptr 引数は、あらかじめ割り付けられた空間への iconv_allocation_t
     のポインタです。

     iconv_close() 関数は、指定されたコンバータ (converter) cd をクローズしま
     す。

     iconv() 関数は、長さ *srcleft バイトのバッファ *src の文字列を変換して、
     サイズ *dstleft バイトのバッファ *dst に変換された文字列を格納します。
     iconv() を呼び出した後に、src, srcleft, dstdstleft によって指される値
     は、次のように更新されます:

     *src      最後に取って来られた文字の直後のバイトへのポインタ。

     *srcleft  ソースバッファの残りのバイトの数。

     *dst      最後に格納された文字の直後のバイトへのポインタ。

     *dstleft  宛先バッファの残りバイトの数。

     *src によって指されている文字列がソースのコードセットの有効な文字でないバ
     イトシーケンスを含んでいるなら、変換は、最後の成功した変換の直後で停止し
     ます。出力バッファが変換された文字を格納するには小さすぎるなら、変換は、
     また、同じ方法で停止します。これらの場合に、src, srcleft, dstdstleft
     によって指された値は、最後の成功した変換の直後に状態を更新されます。

     *src によって指される文字列がソースのコードセットの下で有効であるが、宛先
     のコードセットに変換することができない文字を含んでいるなら、文字は、宛先
     のコードセットに依存する ``不正な文字'' によって置き換えられます、例え
     ば、`?' そして、変換は、継続されます。iconv() は、そのような ``不正な変
     換'' の数を返します。

     iconv() の 2 つの特殊な場合があります:

     src == NULL || *src == NULL
           ソースおよび宛先のコードセットがステートフル (stateful, 処理状態を
           把握する) であるなら、iconv() は、それらの初期状態に、これらを置き
           ます。

           dst*dst の両方が NULL でないなら、iconv() は、*dst によって指さ
           れるバッファの初期状態に切り替える宛先のためのシフトシーケンスを格
           納します。バッファのサイズは、上記のように dstleft で指される値に
           よって指定されます。iconv() は、バッファがシフトシーケンスを格納す
           るために小さすぎるなら、失敗します。

           他方では、dst または *dst は、NULL であるかもしれません。この場合
           に、初期状態に切り替える宛先のためのシフトシーケンスは、廃棄されま
           す。

     __iconv() 関数は、ちょうど iconv() のように動作しますが、iconv() が失敗す
     るなら、不正な文字のカウントは、そこで失われます。これは、IEEE Std
     1003.1-2008 (``POSIX.1'') の制限よりバグがないので、__iconv() は、代替と
     して提供されますが、非標準のインタフェースです。また、それは、現在、次の
     フラグを渡すことができる、フラグ引数があります:

     __ICONV_F_HIDE_INVALID
           エラーで返る代わりに、不正な文字をスキップします。

戻り値
     iconv_open() が成功して完了すれば、変換記述子を返します。そうでなければ、
     iconv_open() は、(iconv_t)-1 を返し、errno をエラーを示す値に設定します。

     iconv_open_into() が成功して完了すれば、0 を返します。そうでなければ、
     iconv_open_into() は、-1 を返し、errno をエラーを示す値に設定します。

     iconv_close() が成功して完了すれば、0 を返します。そうでなければ、
     iconv_close() は、-1 を返し、errno をエラーを示す値に設定します。

     iconv() が成功して完了すれば、``不正な'' 変換の数を返します。そうでなけれ
     ば、iconv() は、(size_t)-1 を返し、errno をエラーを示す値に設定します。

エラー
     iconv_open() 関数は、次の場合にエラーを引き起こします:

     [ENOMEM]           メモリが使い果たされた。

     [EINVAL]           srcnamedstname によって指定されたコンバータがあり
                        ません。
     iconv_open_into() 関数は、次の場合にエラーを引き起こします:

     [EINVAL]           srcnamedstname によって指定されたコンバータがあり
                        ません。

     iconv_close() 関数は、次の場合にエラーを引き起こします:

     [EBADF]            cd によって指定された変換記述子が無効です。

     iconv() 関数は、次の場合にエラーを引き起こします:

     [EBADF]            cd によって指定された変換記述子が無効です。

     [EILSEQ]           *src によって指された文字列が、ソースのコードセットの
                        有効な文字について記述しないバイト列を含んでいます。

     [E2BIG]            *dst に指された出力バッファが、結果の文字列を格納すに
                        は小さすぎます。

     [EINVAL]           *src によって指された文字列が、不完全な文字またはシフ
                        トシーケンスで終了しています。

関連項目
     iconv(1), mkcsmapper(1), mkesdb(1), __iconv_get_list(3),
     iconv_canonicalize(3), iconvctl(3), iconvlist(3)

規格
     iconv_open(), iconv_close(), と iconv() 関数は、IEEE Std 1003.1-2008
     (``POSIX.1'') に適合しています。

     iconv_open_into() 関数は、GNU に特有の拡張で、あらゆる標準の一部ではあり
     ません、したがって、その使用は、移植性を壊すかもしれません。__iconv() 関
     数は、独自の拡張で、あらゆる標準の一部ではありません、したがって、その使
     用は、移植性を壊すかもしれません。

FreeBSD 11.2                    August 4, 2014                    FreeBSD 11.2

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