FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
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名称 | 書式 | 解説 | 実装に関する注 | 関連項目 | 歴史 | 警告
FPGETROUND(3)          FreeBSD ライブラリ関数マニュアル          FPGETROUND(3)

名称
     fpgetround, fpsetround, fpsetprec, fpgetprec, fpgetmask, fpsetmask,
     fpgetsticky, fpresetsticky -- IEEE 浮動小数点インタフェース

書式
     #include <ieeefp.h>

     typedef enum {
            FP_RN,          /* 最も近い値に丸める */
            FP_RM,          /* マイナスの無限まで端数を切り捨てる */
            FP_RP,          /* プラスの無限まで端数を切り上げる */
            FP_RZ           /* 切り捨て */
     } fp_rnd_t;

     fp_rnd_t
     fpgetround(void);

     fp_rnd_t
     fpsetround(fp_rnd_t direction);

     typedef enum {
            FP_PS,          /* 24 ビット (単精度) */
            FP_PRS,         /* リザーブ */
            FP_PD,          /* 53 ビット (倍精度) */
            FP_PE           /* 64 ビット (拡張精度) */
     } fp_prec_t;

     fp_prec_t
     fpgetprec(void);

     fp_prec_t
     fpsetprec(fp_prec_t precision);

     #define fp_except_t    int
     #define FP_X_INV       0x01    /* 不正操作 */
     #define FP_X_DNML      0x02    /* 非正規 */
     #define FP_X_DZ        0x04    /* 0 除算 */
     #define FP_X_OFL       0x08    /* オーバフロー */
     #define FP_X_UFL       0x10    /* アンダフロー */
     #define FP_X_IMP       0x20    /* (不)正確 */
     #define FP_X_STK       0x40    /* スタックフォルト */

     fp_except_t
     fpgetmask(void);

     fp_except_t
     fpsetmask(fp_except_t mask);

     fp_except_t
     fpgetsticky(void);

     fp_except_t
     fpresetsticky(fp_except_t sticky);

解説
     ここに説明されたルーチンは、推奨されません。新しいコードは、fenv(3) に
     よって提供された機能を使用するべきです。

     浮動小数点例外が検出されるとき、例外スティッキ (sticky) フラグが、設定さ
     れ、例外マスクが、テストされます。マスクが設定されるなら、トラップが発生
     します。これらのルーチンによって、浮動小数点例外マスクを設定し、例外が検
     出された後に例外スティッキフラグをリセットできます。さらに、それらは、浮
     動小数点の丸めモードと精度を設定できます。

     fpgetround() 関数は、現在の浮動小数点の丸めモードを返します。

     fpsetround() 関数は、浮動小数点の丸めモードを設定し、前のモードを返しま
     す。

     fpgetprec() 関数は、現在の浮動小数点の精度を返します。

     fpsetprec() 関数は、浮動小数点の精度を設定し、前の精度を返します。

     fpgetmask() 関数は、現在の浮動小数点の例外マスクを返します。

     fpsetmask() 関数は、浮動小数点の例外マスクを設定し、前のマスクを返しま
     す。

     fpgetsticky() 関数は、現在の浮動小数点のスティッキフラグを返します。

     fpresetsticky() 関数は、浮動小数点のスティッキフラグをクリアし、前のフラ
     グを返します。

     0 除算でトラップを防ぐサンプルコードは、次の通りです:

           fpsetmask(~FP_X_DZ);
           a = 1.0;
           b = 0;
           c = a / b;
           fpresetsticky(FP_X_DZ);
           fpsetmask(FP_X_DZ);

実装に関する注
     fpgetprec() と fpsetprec() 関数は、多くのプラットフォームで利用不可能な機
     能を提供します。現在のところ、それらは、i386 と amd64 プラットフォームだ
     けで実装されています。精度を変更することは、サポートしている機能ではあり
     ません: コードが SSE を利用するようにコンパイルされるとき、無効であるかも
     しれません、そして、多くのライブラリ関数とコンパイラの最適化は、正しい振
     る舞いのためのデフォルトの精度に依存します。

関連項目
     fenv(3), isnan(3)

歴史
     このルーチンは、同じ名前の SysV/386 ルーチンに基づいています。

警告
     浮動小数点例外の後で、マスクが設定される前に、スティッキフラグは、リセッ
     トされなければなりません。スティッキフラグがリセットされる前に、別の例外
     が発生したなら、間違った例外タイプのシグナルが送られるかもしれません。

FreeBSD 11.2                   December 3, 2010                   FreeBSD 11.2

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