日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。
4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)
13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。
Table of Contents
ELF_GETDATA(3) FreeBSD ライブラリ関数マニュアル ELF_GETDATA(3)
名称
elf_getdata, elf_newdata, elf_rawdata -- セクションデータを通して繰り返す
か、または割り付けます
ライブラリ
ELF 解析ライブラリ (libelf, -lelf)
書式
#include <libelf.h>
Elf_Data *
elf_getdata(Elf_Scn *scn, Elf_Data *data);
Elf_Data *
elf_newdata(Elf_Scn *scn);
Elf_Data *
elf_rawdata(Elf_Scn *scn, Elf_Data *data);
解説
これらの関数は、セクション記述子に関連しているデータ記述子にアクセスし
て、操作するために使用されます。ELF ライブラリによって使用されるデータ記
述子は、elf(3) に説明されています。
関数 elf_getdata() は、セクション記述子 scn に関連している次のデータ記述
子を返します。返されたデータ記述子は、変換されたデータを含むためにセット
アップされます。引数 data は、NULL を指定できます、その場合、関数は、セク
ション scn に関連している最初のデータ記述子を返します。引数 data が NULL
でないなら、それは、セクション記述子 scn に関連しているデータ記述子へのポ
インタでなければならず、関数 elf_getdata() は、セクションの次のデータ記述
子へのポインタを返すか、セクションの記述子リストの終りに達しているとき、
NULL を返します。
関数 elf_newdata() は、新しいデータ記述子を割り付けて、それをセクション記
述子 scn に関連しているデータ記述子のリストに追加します。新しいデータ記述
子は、次のように初期化されます:
d_align 1 に設定。
d_buf NUKK に初期化。
d_off (off_t) -1 に設定。このフィールドは、ELF_F_LAYOUT フラグ
が ELF 記述子で設定されていたなら、アプリケーション制御
の下にあります。
d_size 0 に設定。
d_type ELF_T_BYTE に初期化。
d_version elf_version(3) によって設定されるようにライブラリの現在
の動作バージョンに設定。
アプリケーションは、elf_update(3) を呼び出す前に、必要に応じてこれらの値
を設定しなければなりません。セクション scn は、書き込みのためにオープンさ
れた ELF ファイルに関連していなければなりません。アプリケーションが記述子
elf で ELF_F_LAYOUT フラグを設定することによってレイアウトの完全な制御を
要求していないなら、返された記述子によって参照されたデータは、メンバ
d_align で指定されたファイルの整列を尊重する、セクションの既存の内容の後
に置かれます。elf_newdata() への呼び出しが成功して終了するときに、ELF ラ
イブラリは、セクション scn を ``dirty'' (汚い) とマークします。
関数 elf_rawdata() は、セクション scn に関連しているデータ記述子を通して
ステップ (進める) するために使用されます。関数 elf_getdata() と対照的に、
この関数は、変換されないデータを返します。引数 data が NULL であるなら、
セクション scn に関連している最初のデータ記述子を返します。引数 data が
NULL でないないら、セクション scn に関連しているデータ記述子でなければな
らなくて、関数 elf_rawdata() は、リスト中の次のデータ記述子を返すか、また
はさらなる記述子が存在しないなら、NULL を返します。関数 elf_rawdata()
は、常にタイプ ELF_T_BYTE の Elf_Data 構造を返します。
サイズ 0 と SHT_NOBITS セクションの特別な取り扱い
タイプ SHT_NOBITS のセクションのためと、サイズ 0 のセクションのための、関
数 elf_getdata() と elf_rawdata() は、NULL に設定された d_buf メンバとセ
クションのサイズに設定された d_size メンバがある、有効な Elf_Data 構造体
へのポインタを返します。
アプリケーションがタイプ SHT_NOBITS のセクションを作成したいなら、関数
elf_newdata() を使用してデータバッファをセクションに追加するべきです。返
された Elf_Data 構造体の d_buf と d_size メンバを NULL に、それぞれセク
ションの希望のサイズを設定するべきです。
戻り値
これらの関数は、成功するなら、データ記述子への有効なポインタを返し、エ
ラーが生じたなら、NULL を返します。
エラー
これらの関数は、次のエラーで失敗します:
[ELF_E_ARGUMENT] 引数 scn または data のいずれかが、NULL でした。
[ELF_E_ARGUMENT] 引数 data によって参照されるデータ記述子が、セクション
記述子 scn に関連していいません。
[ELF_E_ARGUMENT] 引数 scn によって示されるセクションが、それに関連してい
るデータではありませんでした。
[ELF_E_DATA] 根本的なオブジェクトからのデータ検索が失敗しました。
[ELF_E_RESOURCE] メモリ不足の状態が検出されました。
[ELF_E_SECTION] セクション scn には、タイプ SHT_NULL がありました。
[ELF_E_SECTION] セクション scn のタイプが、ライブラリによって認識されま
せんでした。
[ELF_E_SECTION] セクション scn のサイズが、そのセクションタイプのための
ファイルサイズの倍数ではありません。
[ELF_E_SECTION] セクション scn のためにファイルオフセットが正しくありま
せん。
[ELF_E_UNIMPL] セクション scn に関連しているセクションタイプが、現在、
ライブラリによって、サポートされていません。
関連項目
elf(3), elf_flagdata(3), elf_flagscn(3), elf_getscn(3), elf_getshdr(3),
elf_newscn(3), elf_rawfile(3), elf_update(3), elf_version(3), gelf(3)
FreeBSD 11.2 January 26, 2011 FreeBSD 11.2