FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
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名称 | ライブラリ | 書式 | 解説 | 戻り値 | 互換性 | エラー | 関連項目 | 規格 | 歴史
UTIMENSAT(2)           FreeBSD システムコールマニュアル           UTIMENSAT(2)

名称
     futimens, utimensat -- ファイルのアクセス時刻と更新時刻を設定する

ライブラリ
     標準 C ライブラリ (libc, -lc)

書式
     #include <sys/stat.h>

     int
     futimens(int fd, const struct timespec times[2]);

     int
     utimensat(int fd, const char *path, const struct timespec times[2],
         int flag);

解説
     path によって指定されるか、または fd によって参照されるファイルのアクセス
     時刻と更新時刻は、引数 times によって指定されます。ファイルの inode-変更
     時刻は、現在の時刻に設定されます。

     path が相対的なパスを指定するなら、それは、現在の作業ディレクトリと相対的
     であり、fd が AT_FDCWD であるなら、そうでなければ、ファイル記述子 fd と関
     連付けられたディレクトリと相対的です。

     timespec 構造体の tv_nsec フィールドは、現在の時間を設定するために、特別
     な値 UTIME_NOW に設定することができ、または時間を変更しないままにするため
     に UTIME_OMIT に設定することができます。いずれにしても、tv_sec フィールド
     は、無視されます。

     times が NULL でないなら、それは、2 つの timespec 構造体の配列を指すと仮
     定されます。アクセス時刻は、最初の要素の値に設定され、更新時刻は、2 番目
     の要素の値に設定されます。ファイル誕生 (作成) 時刻 (UFS2 などの) をサポー
     トするファイルシステムについて、2 番目の要素が現在設定された誕生時間より
     古いなら、誕生時刻は、2 番目の要素が値に設定されます。誕生時刻と更新時刻
     を設定するために、2 回の呼び出しが必要です。最初に、誕生時間を設定し、2
     番目に更新時刻 (たぶん、より新しい) を設定します。理想的に、新しいシステ
     ムコールは、すぐにすべての 3 回の設定を許可して、追加されます。times が
     NULL であるなら、これは、UTIME_NOW に設定された両方の tv_nsec フィールド
     で 2 つの timespec 構造体の配列へのポインタを渡すことと同等です。

     両方の tv_nsec フィールドが UTIME_OMIT であるなら、タイムスタンプは、変更
     されないままとなり、パーミッションは、ファイル自身のために必要ではありま
     せんが、検索パーミッションは、パスの接頭辞のために必要とされます。呼び出
     しは、指定されたファイルが存在しないなら、成功するかどうか分かりません。

     両方の tv_nsec フィールドが UTIME_NOW であるなら、呼び出し側は、ファイル
     の所有者で、ファイルの書き込みパーミッションがあるか、またはスーパユーザ
     でなければなりません。

     タイムスタンプの他のすべて値について、呼び出し側は、ファイルの所有者、ま
     たはスーパユーザでなければなりません。

     utimensat() システムコールの flag 引数のための値は、次のリストのフラグの
     ビット単位の包括的な論理和 (OR) によって構成され、<fcntl.h> で定義されて
     います:

     AT_SYMLINK_NOFOLLOW
             path がシンボリックリンクを指定するなら、シンボリックリンクの時刻
             は、変更されます。デフォルトで、utimensat() は、シンボリックリン
             クによって参照されるファイルの時刻を変更します。

戻り値
     成功して終了したときには値 0 を返します。そうでない場合、値 -1 が返され、
     グローバル変数 errno にエラーを示す値が設定されます。

互換性
     実行しているカーネルがこのシステムコールをサポートしないなら、ラッパは、
     fstatat(2), futimesat(2)lutimes(2) を使用してそれをエミュレートしま
     す。結果として、タイムスタンプは、最も近いマイクロ秒に切り下げられて、
     UTIME_OMIT は、不可分ではなく、AT_SYMLINK_NOFOLLOW は、ファイル記述子と関
     連するパスで利用可能ではありません。

エラー
     これらのシステムコールは、次の場合に失敗します:

     [EACCES]           times 引数が NULL であるか、または、両方の tv_nsec 値
                        が、UTIME_NOW であり、プロセスの実効ユーザ ID が、ファ
                        イルの所有者と一致せず、スーパユーザではなく、書き込み
                        アクセスが拒否されています。

     [EFAULT]           times 引数が、プロセスの割り付けられたアドレス空間の外
                        側を指しています。

     [EINVAL]           times 引数によって指定された値の少なくとも 1 つの
                        tv_nsec 構成要素に、0 未満または 999999999 より大きい
                        値があり、UTIME_NOW または UTIME_OMIT と等しくありませ
                        ん。

     [EIO]              影響された inode を読み込んでいるか、または書き込んで
                        いる間に I/O エラーが起こりました。

     [EPERM]            times 引数が、NULL でもなく、両方の tv_nsec 値
                        UTIME_NOW ではなく、両方の tv_nsec 値 UTIME_OMIT でも
                        なく、呼び出しているプロセスの実効ユーザ ID が、ファイ
                        ルの所有者と一致せず、スーパユーザではありません。

     [EPERM]            指定されたファイルに、不変または追加専用フラグの設定が
                        あります、詳細については、chflags(2) マニュアルページ
                        を参照してください。

     [EROFS]            ファイルを含んでいるファイルシステムが、読み込み専用で
                        マウントされています。

     futimens() システムコールは、次の場合に失敗します:

     [EBADF]            fd 引数が有効な記述子を参照していません。

     utimensat() システムコールは、次の場合に失敗します:

     [EACCES]           検索パーミッションが、パス接頭辞の構成要素のために拒否
                        されます。

     [EBADF]            path 引数が、絶対パスを指定せず、fd 引数が、AT_FDCWD
                        でも有効なファイル記述子でもありません。

     [EFAULT]           path 引数が、プロセスの割り付けられたアドレス空間の外
                        側を指しています。

     [ELOOP]            パス名の変換で、非常に多くのシンボリックリンクに遭遇し
                        ました。

     [ENAMETOOLONG]     パス名の構成要素が NAME_MAX 文字を越えたか、または全体
                        のパス名が PATH_MAX 文字を越えました。

     [ENOENT]           指定されたファイルが、存在しません。

     [ENOTDIR]          パス接頭辞の構成要素がディレクトリではありません。

     [ENOTDIR]          path 引数が、絶対パスではなく、fd が、AT_FDCWD でも
                        ディレクトリと関連したファイル記述子でもありません。

     [ENOTSUP]          実行しているカーネルが、このシステムコールをサポートせ
                        ず、AT_SYMLINK_NOFOLLOW が、ファイル記述子と関連するパ
                        スで使用されています。

関連項目
     chflags(2), stat(2), symlink(2), utimes(2), utime(3), symlink(7)

規格
     futimens() と utimensat() システムコールは、IEEE Std 1003.1-2008
     (``POSIX.1'') に適合するはずです。

歴史
     futimens() と utimensat() システムコールは、FreeBSD 10.3 で登場しました。

FreeBSD 11.2                   January 17, 2016                   FreeBSD 11.2

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