FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
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名称 | ライブラリ | 書式 | 解説 | 戻り値 | エラー | 関連項目 | 規格 | 歴史
RENAME(2)              FreeBSD システムコールマニュアル              RENAME(2)

名称
     rename -- ファイルの名前を変更する

ライブラリ
     標準 C ライブラリ (libc, -lc)

書式
     #include <stdio.h>

     int
     rename(const char *from, const char *to);

     int
     renameat(int fromfd, const char *from, int tofd, const char *to);

解説
     rename() システムコールによって、from と名前が付けられたリンクを to とし
     て名前を変更します。to が存在するなら、それは、最初に削除されます。fromto の両方は、同じタイプでなければならず (すなわち、両方ともディレクト
     リまたは両方ともディレクトリでない)、同じファイルシステムに存在していなけ
     ればなりません。

     rename() システムコールは、to 既にが存在するなら、たとえシステムが、操作
     の途中でクラッシュしても、to のインスタンスは、常に存在することを保証しま
     す。

     from の最後の構成要素がシンボリックリンクであるなら、それが指すファイルま
     たはディレクトリでなく、シンボリックリンクの名前が変更されます。

     renameat() システムコールは、from または to のいずれかが相対的なパスを指
     定する場合を除いて、rename() と同等です。from が相対的なパスであるなら、
     名前が変更されるファイルは、カレントワーキングディレクトリの代わりにファ
     イル記述子 fromfd に関連するディレクトリに相対的に位置付けられます。to が
     相対的なパスであるなら、tofd に関連するディレクトリに相対的にのみ同じこと
     が起こります。renameat() が fromfd または tofd パラメータの特別な値
     AT_FDCWD を渡されるなら、カレントワーキングディレクトリは、個別のパスのパ
     ラメータのためのファイルの決定で使用されます。

戻り値
     関数 rename() は、処理が成功すると値 0 を返します。そうでない場合、値 -1
     が返され、グローバル変数 errno にエラーを示す値が設定されます。

エラー
     rename() システムコールは、次の場合に失敗し、いずれの引数ファイルも影響さ
     れません:

     [ENAMETOOLONG]     パス名の構成要素が 255 文字を越えているか、または、全
                        体のパス名が 1023 文字を越えています。

     [ENOENT]           from パスの構成要素が、存在しないか、または、to のパス
                        接頭辞が、存在しません。

     [EACCES]           いずれかのパス接頭辞の構成要素が、検索パーミッションを
                        拒否します。

     [EACCES]           要求されたリンクが、書き込みパーミッションを拒否する
                        モードでディレクトリに書き込みを要求しています。

     [EACCES]           from 引数によって指されたディレクトリが、書き込みパー
                        ミッションを拒否し、操作は、それを別の親ディレクトリに
                        移動します。

     [EPERM]            from 引数によって指されたファイルには、不変、削除不可
                        能、または追加のみのフラグの設定があります、詳細につい
                        ては、chflags(2) マニュアルページを参照してください。

     [EPERM]            from 引数によって指されるファイルの親ディレクトリに
                        は、不変または追加専用のフラグの設定があります。

     [EPERM]            to 引数によって指されるファイルの親ディレクトリは、不
                        変のフラグの設定があります。

     [EPERM]            from を含んでいるディレクトリが、スティッキ (sticky)
                        とマークされて、含まれているディレクトリと from のいず
                        いれも、実効ユーザ ID によって所有されていません。

     [EPERM]            to 引数によって指されたファイルが、存在します、to を含
                        んでいるディレクトリは、スティッキ (sticky) とマークさ
                        れて、含まれているディレクトリと to のいずいれも、実効
                        ユーザ ID によって所有されていません。

     [ELOOP]            パス名を変換するときにあまりに多くのシンボリックリンク
                        に遭遇しました。

     [ENOTDIR]          パス接頭辞の構成要素がディレクトリではありません。

     [ENOTDIR]          from 引数が、ディレクトリですが、to が、ディレクトリで
                        はありません。

     [EISDIR]           to 引数が、ディレクトリですが、from が、ディレクトリで
                        はありません。

     [EXDEV]            to によって指定されたリンクと from によって指定された
                        ファイルが、異なる論理デバイス (ファイルシステム) にあ
                        ります。実装がクロスデバイスリンクを許可するなら、この
                        エラーコードが返されないことに注意してください。

     [ENOSPC]           ディレクトリを含んでいるファイルシステムに空間が残って
                        いないので、新しい名前のためのエントリが置かれている
                        ディレクトリが、拡張できません。

     [EDQUOT]           ディレクトリを含んでいるファイルシステムのディスクブ
                        ロックのユーザのクォータ (quota) が使い果たされたの
                        で、新しい名前のためのエントリが置かれているディレクト
                        リが、拡張できません。

     [EIO]              ディレクトリエントリを作成するか、または更新する間に、
                        I/O エラーが起こりました。

     [EROFS]            要求されたリンクが、読み込み専用ファイルシステムのディ
                        レクトリへの書き込みを要求しています。

     [EFAULT]           パスが、プロセスの割り付けられたアドレス空間の外側を指
                        しています。

     [EINVAL]           from 引数が、to の親ディレクトリであるか、または、`.'
                        または `..' の名前を変更することを行おうと試みていま
                        す。

     [ENOTEMPTY]        to 引数が、ディレクトリであり、空ではありません。

     [ECAPMODE]         rename() が、呼び出され、プロセスが、ケーパビリティ
                        モードです。

     rename() によって返されるエラーに加えて、renameat() は、次の場合に失敗し
     ます:

     [EBADF]            from 引数が、絶対パスを指定せず、fromfd 引数が、
                        AT_FDCWD でも、検索のためにオープンされた有効なファイ
                        ル記述子ではありません、または to 引数が、絶対パスを指
                        定せず、tofd 引数が、AT_FDCWD でも、検索のためにオープ
                        ンされた有効なファイル記述子ではありません。

     [ENOTDIR]          from 引数が、絶対パスではなく、fromfd が AT_FDCWD で
                        も、ディレクトリに関連したファイル記述子ではありませ
                        ん、または to 引数が、絶対パスではなく、tofd が、
                        AT_FDCWD でも、ディレクトリに関連したファイル記述子で
                        はありません、または

     [ECAPMODE]         AT_FDCWD が、指定され、プロセスが、ケーパビリティモー
                        ドです。

     [ENOTCAPABLE]      path が、絶対のパスであるか、または fromfd または tofd
                        によって指定されたディレクトリの階層構造の外側のディレ
                        クトリをもたらす ".." 構成要素を含んでいます。

     [ENOTCAPABLE]      fromfd ファイル記述子が、CAP_RENAMEAT_SOURCE 所有権を
                        欠いているか、または、tofd ファイル記述子が、
                        CAP_RENAMEAT_TARGET 所有権を欠いています。

関連項目
     chflags(2), open(2), symlink(7)

規格
     rename() システムコールは、ISO/IEC 9945-1:1996 (``POSIX.1'') に適合してい
     ます。renameat() システムコールは、The Open Group Extended API Set 2 仕様
     に従っています。

歴史
     renameat() システムコールは、FreeBSD 8.0 で登場しました。

FreeBSD 11.2                  September 15, 2017                  FreeBSD 11.2

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