FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
Table of Contents
名称 | ライブラリ | 書式 | 解説 | 戻り値 | エラー | 関連項目 | 規格 | 歴史 | セキュリティに関する考察
ACCESS(2)              FreeBSD システムコールマニュアル              ACCESS(2)

名称
     access, eaccess, faccessat -- ファイルのアクセス可能性をチェックする

ライブラリ
     標準 C ライブラリ (libc, -lc)

書式
     #include <unistd.h>

     int
     access(const char *path, int mode);

     int
     eaccess(const char *path, int mode);

     int
     faccessat(int fd, const char *path, int mode, int flag);

解説
     access() と eaccess() システムコールは、mode 引数によって示されるアクセス
     パーミッションに対して path 引数によって指定されるファイルのアクセス可能
     性をチェックします。mode の値は、チェックされるアクセスパーミッション (読
     み込みパーミッションのための R_OK、書き込みパーミッションのための W_OK、
     実行/検索パーミッションのための X_OK) または存在のテスト (F_OK) のビット
     単位の包含的論理和 (OR) のいずれかです。

     追加情報について、intro(2) の「ファイルアクセスパーミッション」のセクショ
     ンを参照してください。

     eaccess() システムコールは、要求を認可するために実効ユーザ ID とグループ
     アクセスリストを使用します。access() システムコールは、実効ユーザ ID の代
     わりに実ユーザ ID を、実効グループ ID の代わりに実グループ ID とグループ
     アクセスリストの残りを使用します。

     faccessat() システムコールは、path が相対パスを指定する場合を除いて、
     access() と同等です。この場合、判断されるアクセス可能性のあるファイルは、
     カレントワーキングディレクトリの代わりにファイル記述子 fd に関連している
     ディレクトリに相対的に位置付けられます。faccessat() が、fd パラメータの特
     別な値 AT_FDCWD を渡されるなら、カレントワーキングディレクトリが、使用さ
     れ、振る舞いは、access() への呼び出しと同じです。flag のための値は、
     <fcntl.h> で定義され、次のリストからフラブのビット単位の包括的論理和 (OR)
     によって構成されます:

     AT_EACCESS
             アクセス可能性のためのチェックは、access() への呼び出しで要求され
             るような実ユーザ ID と実グループ ID の代わりに、実効ユーザ ID と
             実効グループ ID を使用して実行されます。

     たとえ、プロセスの実ユーザまたは実行ユーザが適切な特権があり、X_OK の成功
     を示しても、ファイルは、実行パーミッションビットの設定が実際にないかもし
     れません。R_OK と W_OK も同様です。

戻り値
     成功して終了したときには値 0 を返します。そうでない場合、値 -1 が返され、
     グローバル変数 errno にエラーを示す値が設定されます。

エラー
     access(), eaccess() または faccessat() は、次の場合に失敗します:

     [EINVAL]           mode 引数の値が不正です。

     [ENOTDIR]          パス接頭辞の構成要素がディレクトリではありません。

     [ENAMETOOLONG]     パス名の構成要素が 255 文字を越えているか、または、全
                        体のパス名が 1023 文字を越えています。

     [ENOENT]           指定されたファイルが存在しません。

     [ELOOP]            パス名の変換で、あまりにも多くのシンボリックリンクに遭
                        遇しました。

     [EROFS]            書き込みアクセスが、読み込み専用のファイルシステムの
                        ファイルに要求されています。

     [ETXTBSY]          書き込みアクセスが、現在実行されている純粋な手続き (共
                        有テキスト) ファイルに要求されています。

     [EACCES]           ファイルモードのパーミッションビットが、要求されたアク
                        セスを許可しないか、または、検索パーミッションがパス接
                        頭辞の構成要素で拒否されています。

     [EFAULT]           path 引数が、プロセスの割り付けられたアドレス空間の外
                        側を指しています。

     [EIO]              I/O エラーがファイルシステムから読み込むか、または書き
                        込む間に生じました。

     また、faccessat() システムコールは、次の場合に失敗します:

     [EBADF]            path 引数が、絶対パスを指定していません、そして fd 引
                        数は、AT_FDCWD でもなく検索のためにオープンされた有効
                        なファイル記述子でもありません。

     [EINVAL]           flag 引数の値が、有効ではありません。

     [ENOTDIR]          path 引数が、絶対パスではありません、そして fd が、
                        AT_FDCWD でもなくディレクトリに関連しているファイル記
                        述子でもありません。

関連項目
     chmod(2), intro(2), stat(2)

規格
     access() システムコールは、ISO/IEC 9945-1:1990 (``POSIX.1'') に適合するは
     ずです。faccessat() システムコールは、The Open Group Extended API Set 2
     仕様に従っています。

歴史
     access() 関数は、Version 7 AT&T UNIX で登場しました。faccessat() システム
     コールは、FreeBSD 8.0 で登場しました。

セキュリティに関する考察
     access() システムコールは、競合条件のために潜在的なセキュリティホールであ
     り、決して使用されるべきではありません。セットユーザ ID (set-user-ID) と
     セットグループ ID (set-group-ID) のアプリケーションは、実効ユーザ ID また
     は実効グループ ID を復旧し、実ユーザ ID または実グループ ID に対してアク
     セスチェックをシミュレートするために access() を使用するのではなく、直接
     アクションを実行するべきです。eaccess() システムコールは、不適当に使用さ
     れるなら、同じように競合に陥るかもしれません。

     access() は、操作が特定のファイルシステムオブジェクトを理解できるかどうか
     に関してユーザに手がかりを与えるために役に立つように残っています (例え
     ば、書き込み可能なフォルダで協調されるだけであるメニュー項目を '削除' し
     ます ... 例えば、AFS の場合に、アプリケーションが理解しないかもしれない
     st_mode ビットの解釈を避けます)。それはまた、stat(2) より安いファイル存在
     テストができます。

FreeBSD 11.2                  September 15, 2014                  FreeBSD 11.2

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