日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。
4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.4-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.3-RELEASE-K, 14.0-RELEASE-K から 14.1-RELEASE-K は、全翻訳済み)
13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。
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CALENDAR(1) FreeBSD 一般コマンドマニュアル CALENDAR(1)
名称
calendar -- カレンダサービス
書式
calendar [-A num] [-a] [-B num] [-D moon|sun] [-d] [-F friday]
[-f calendarfile] [-l longitude] [-t dd[.mm[.year]]] [-U UTC-
offset] [-W num]
解説
calendar ユーティリティは、calendar と名前が付けられたファイルがカレント
ディレクトリにあるかチェックして、指定された日付の範囲に一致する行を表示
します。週末の前日 (通常金曜日) には、次の 3 日間のイベントを表示します。
次のオプションが、利用可能です:
-A num 今日から、次の num 日 (今後の将来) の行を印刷します。
-a /etc/passwd で見つかるユーザの ``calendar'' ファイルを処理し、結
果をユーザにメールします。/etc/passwd は、ホームディレクトリがユ
ニークであることを必要としないので、特定のファイルに対して複数の
メッセージの結果となることができます。特に、デフォルトで、root,
toor と daemon は、同じホームディレクトリを共有しています。この
ディレクトリに calendar 情報が含まれているなら、calendar は、ファ
イルを 3 回処理します。
このオプションは、スーパユーザの特権を必要とします。
-B num 今日から、以前の num (後方の過去) の行を印刷します。
-D moon|sun
UTC オフセット、経度 (longitude) および月または太陽の情報を印刷
(表示) します。
-d デバッグオプション: 現在の日付情報を印刷 (表示) します。
-F friday
週のどの日が ``金曜日'' (週末が始まる前の日) であるかを指定しま
す。デフォルトは、5 です。
-f calendarfile
デフォルトの calendar ファイルとして calendarfile を使用します。
-l longitude
この経度 (longitude) から月と太陽の計算を実行します。経度 (longi
tude) も UTC オフセットも指定されないなら、計算は、UTC 時間とロー
カルタイムの違いに基づきます。両方が指定されるなら、UTC オフセッ
トが、経度 (longitude) に優先します。
-t dd[.mm[.year]]
テストの目的のみに: 直接、引数の値に日付を設定します。
-U UTC-offset
この UTC オフセットから月と太陽の計算を実行します。UTC オフセット
も経度 (longitude) も指定されないなら、計算は、UTC 時間とローカル
タイムの違いに基づきます。両方が指定されるなら、UTC オフセット
が、経度 (longitude) に優先します。
-W num 今日から、次の num 日 (今後の将来) の行を印刷します。日数を計算す
るとき、週末を無視します。
ファイル形式
利用者の国のコードテーブルでカレンダを扱うために、利用者は、カレンダファ
イルのできるだけ始めのほうに ``LANG=<locale_name>'' を指定することができ
ます。
ローカル名のシーケンスを扱うために、次のように指定できます: できるだけ早
くカレンダファイルで、``SEQUENCE=<first> <second> <third> <fourth>
<fifth> <last>''
次の特別な日の名前が認識されます:
Easter カトリック教徒のイースター。
Paskha 東方正教会のイースター。
NewMoon 月の新月。
FullMoon 月の満月。
MarEquinox 3 月の太陽の昼夜平分時 (春分)。
JunSolstice 6 月の太陽の至点 (夏至)。
SepEquinox 9 月の太陽の昼夜平分時 (秋分)。
DecSolstice 12 月の太陽の至点 (冬至)。
ChineseNewYear 中国の年の初日 (新年)。
これらの名前は、カレンダファイルで ``Easter=Pasen'' のような代入でそれら
のローカル名に再割り当てされます。
他の行は、月と日で始まるべきです。それらは、数値または文字列として、ほと
んど任意の形式で入力できます。適切なロケールが設定されているなら、その国
の月と週の名前を使用することができます。単一のアスタリスク (``*'') は、す
べての月にマッチします。月がない日付は、毎週の日付にマッチします。日付の
ない月は、その月の 1 日にマッチします。日付のあとに続いた 2 つの数値は、
月とみなします。先導するタブがある行は、単一の日付に対して複数の行で記述
することができる、直前に入力された日付の続きとみなされます。
認識される特別な日の名前は、次のように、正または負の整数が続くかもしれま
せん: ``Easter+3'' または ``Paskha-4''。
``4 月の最後の月曜日'' のような変動する行事のために、平日の後に ``-4''
... ``+5'' (最後、最初、2 番目、3 番目、4 番目の別名) を続けることができ
ます。
慣例により、アスタリスクが続く日付は、固定ではありません、すなわち、年ご
とに変更されます。
その日の記述は、行の最初 <タブ> 文字の後から始まります。行に <タブ> 文字
を含んでいないなら、表示されません。行の最初の文字が <タブ> 文字であるな
ら、前の行の継続として扱われます。
calendar ファイルは、会社の休日またはミーティングのリストのような共有ファ
イルをインクルードすることができるように、内部的に cpp(1) の制限されたサ
ブセットによって前処理されます。この制限されたサブセットは、#include,
#define, #undef, #ifdef, #ifndef, #else, #warning, と #error から成りま
す。
条件は、入れ子にすることができ、オープンとクローズの指示の一貫性がチェッ
クされます。定義されている条件変数の名前として #define の後の最初の単語の
みが使用されます。#ifdef, #ifndef または #undef に続くより多い単語は、名
前に空白類を含めることができないので、構文エラーとみなされます。含まれる
ファイルは、その中で定義されまたはテストされる条件変数に関して、グローバ
ルスコープで解析されます。すべての条件ブロックは、ファイルの最後で暗黙の
うちにクローズされ、失われた #endif 指示は、暗黙の続く行に存在すると仮定
されます。
共有ファイルがフルパス名によって参照されていなら、calendar は、最初にカレ
ント (またはホーム) ディレクトリを検索し、次にディレクトリ
/usr/share/calendar を検索します。空の行と C のコメントの構文 (/* ... */)
または (//) によって保護されたテキストは、無視されます。
いくつかの指定できる calendar エントリは、次の通りです (<タブ> 文字は、\t
シーケンスよって強調されています):
LANG=C
Easter=Ostern
#include <calendar.usholiday>
#include <calendar.birthday>
6/15\tJune 15 (if ambiguous, will default to month/day).
Jun. 15\tJune 15.
15 June\tJune 15.
Thursday\tEvery Thursday.
June\tEvery June 1st.
15 *\t15th of every month.
2010/4/15\t15 April 2010
May Sun+2\tsecond Sunday in May (Muttertag)
04/SunLast\tlast Sunday in April,
\tsummer time in Europe
Easter\tEaster
Ostern-2\tGood Friday (2 days before Easter)
Paskha\tOrthodox Easter
関連ファイル
calendar カレントディレクトリのファイル。
~/.calendar calendar のホームディレクトリ。存在しているなら、この
ディレクトリに chdir します。
~/.calendar/calendar
カレントディレクトリに calendar ファイルが存在してい
ないなら、使用される calendar ファイル。
~/.calendar/nomail このファイルが存在するなら、メールを送信しません。
/usr/share/calendar
ベースシステムの一部として提供されるカレンダファイル
のシステム全体の位置。
/usr/local/share/calendar
ポートまたはパッケージによって提供されるカレンダファ
イルのシステム全体の位置。
カレンダファイルの検索での優先順位は、次の通りです: current directory,
~/.calendar, /usr/local/share/calendar, /usr/share/calendar. 同様の名前
のファイルは、低い優先順位の位置で無視されます。
次のデフォルトのカレンダファイルは、deskutils/calendar-data ポートによっ
て提供されます。
calendar.all すべてのデフォルトのファイルを含んでいるファイル。
calendar.australia オーストラリアの行事のカレンダ。
calendar.birthday 有名な (あまりに有名でない) 人々の誕生日と死亡日
付。
calendar.christian クリスチャン (キリスト教) の休日。このカレンダは、
変動する休日が、今年のために正しく設定されるよう
に、ローカルシステム管理者によって毎年更新されるべ
きです。
calendar.computer コンピュータ関係の人々に特別の意味がある日付。
calendar.croatian クロアチアの行事のカレンダ。
calendar.dutch オランダの行事のカレンダ。
calendar.freebsd FreeBSD コミッタの誕生日。
calendar.french フランスの行事のカレンダ。
calendar.german ドイツの行事のカレンダ。
calendar.history その他のすべて、ほとんどは、アメリカ合衆国の歴史的
な行事。
calendar.holiday 有名でなく、不明瞭で、本当に不明瞭なものを含む、そ
の他の休日。
calendar.judaic ユダヤ教の休日。このカレンダのためのエントリは、
deskutils/hebcal ポートから得られるようになりまし
た。
calendar.music 音楽の行事、誕生日、死亡日時。強くロックンロール志
向です。
calendar.newzealand ニュージーランドの行事のカレンダ。
calendar.russian ロシアのカレンダ。
calendar.southafrica 南アフリカの行事のカレンダ。
calendar.usholiday アメリカ合衆国の休日。このカレンダは、変動する休日
が、今年のために正しく設定されるように、ローカルシ
ステム管理者によって毎年更新されるべきです。
calendar.world 国のファイルを除いて、すべての calendar ファイルを
インクルードします。
互換性
以前に、calendar プログラムは、行のどこにでも正しい日付がある行を選択して
いました。これは、もはや正しくありません、日付は、行の始めにある場合のみ
認識されます。
関連項目
at(1), mail(1), cron(8)
歴史
calendar コマンドは、Version 7 AT&T UNIX で登場しました。
注
中国の正月は、おおよそ中国の東海岸に対応する、グリニッジの 120 度東で計算
されます。中国の西の人々に関しては、これは、中国の正月の始まりと関連する
新月が異なる結果となるかもしれません。
月の位相と太陽の経度は、グリニッジの方向の時差の 30 度の時刻に対応する
ローカルな位置に対して計算されます。
新月と満月は、次に示された日に起こります: それらは、夜早い時間または深夜
の期間に起こるかもしれません。それらが、その日の夜に始まることを示してい
ません。
使用される公式の出力とインターネットの他のソースとのわずかな相違点のため
に、Druids と Werewolves は、太陽と月のイベントの始めと終わりの時間を 2
重にチェックをするべきです。
バグ
calendar は、#include, #define, #ifdef, #ifndef と #else の cpp ディレク
ティブのみを認識します。入れ子になった条件をサポートしますが、条件の正し
い使用と入れ子に関するあらゆる検証を行いません。以前に #ifdef または
#define のない #endif は、無視され、条件セクションの外側の #else は、次の
#endif まで入力行をスキップします。
太陽と月の計算に必要なローカル位置を適切に指定することができません。
FreeBSD 13.2 November 5, 2020 FreeBSD 13.2