日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。
4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)
13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。
Table of Contents
SCP(1) FreeBSD 一般コマンドマニュアル SCP(1)
名称
scp -- 安全なコピー (リモートファイルコピープログラム)
書式
scp [-346BCpqrv] [-c cipher] [-F ssh_config] [-i identity_file]
[-l limit] [-o ssh_option] [-P port] [-S program] source ... target
解説
scp は、ネットワークのホスト間でファイルをコピーします。それは、データ転
送のために ssh(1) を使用して、同じ認証を使用し、ssh(1) と同じセキュリティ
を提供しています。scp は、認証を必要とするなら、パスワードまたはパスフ
レーズを問い合わせます。
source と target は、ローカルパス名、形式 [user@]host:[path] の URI、また
は形式 scp://[user@]host[:port][/path] の URI のオプションのパスがあるリ
モートのホストとして指定されます。scp が、ホストの指定子として `:' を含ん
でいるファイル名を扱うことを避けるために明示的に絶対値を使用するか、また
は相対的パス名を使用するように、ローカルファイル名を構成することができま
す。
2 のリモートの間でコピーするとき、URI 形式が使用されるなら、port は、-3
オプションが使用されるなら、target でのみ指定されます。
オプションは、次の通りです:
-3 2 つのリモートホストの間のコピーは、ローカルホストを通して転送さ
れます。このオプションがなければ、データは、2 つのリモートホスト
の間で直接コピーされます。このオプションは、進捗状況のメータを無
効にすることに注意してください。
-4 scp が、IPv4 アドレスのみを使用することを強制します。
-6 scp が、IPv6 アドレスのみを使用することを強制します。
-B バッチモード (パスワードまたはパスフレーズを問い合わせることを抑
制する) を選択します。
-C 圧縮を有効にします。圧縮を有効にするために ssh(1) に -C フラグを
渡します。
-c cipher
データ転送の暗号化のために使用する暗号 (cipher) を選択します。こ
のオプションは、直接 ssh(1) に渡されます。
-F ssh_config
ssh のための代わりのユーザごとの設定ファイルを指定します。このオ
プションは、直接 ssh(1) に渡されます。
-i identity_file
公開鍵認証のための identity (秘密鍵) が読み込まれるファイルを選択
します。このオプションは、直接 ssh(1) に渡されます。
-l limit
Kbit/s 単位で指定される、使用される帯域幅を制限します。
-o ssh_option
ssh_config(5) で使用される形式で、ssh に渡されるオプションを使用
することができます。これは、個別の scp コマンド行フラグがないオプ
ションを指定するのに役に立ちます。以下にリストされたオプションの
すべての詳細とそれらの指定できる値ついては、ssh_config(5) を参照
してください。
AddressFamily
BatchMode
BindAddress
BindInterface
CanonicalDomains
CanonicalizeFallbackLocal
CanonicalizeHostname
CanonicalizeMaxDots
CanonicalizePermittedCNAMEs
CASignatureAlgorithms
CertificateFile
ChallengeResponseAuthentication
CheckHostIP
Ciphers
Compression
ConnectionAttempts
ConnectTimeout
ControlMaster
ControlPath
ControlPersist
GlobalKnownHostsFile
GSSAPIAuthentication
GSSAPIDelegateCredentials
HashKnownHosts
Host
HostbasedAuthentication
HostbasedKeyTypes
HostKeyAlgorithms
HostKeyAlias
HostName
IdentitiesOnly
IdentityAgent
IdentityFile
IPQoS
KbdInteractiveAuthentication
KbdInteractiveDevices
KexAlgorithms
LogLevel
MACs
NoHostAuthenticationForLocalhost
NumberOfPasswordPrompts
PasswordAuthentication
PKCS11Provider
Port
PreferredAuthentications
ProxyCommand
ProxyJump
PubkeyAcceptedKeyTypes
PubkeyAuthentication
RekeyLimit
SendEnv
ServerAliveInterval
ServerAliveCountMax
SetEnv
StrictHostKeyChecking
TCPKeepAlive
UpdateHostKeys
User
UserKnownHostsFile
VerifyHostKeyDNS
-P port
リモートホストに接続するポートを指定します。-p は、ファイルの時間
とモードを保存するために既に予約されているので、このオプション
は、大文字 `P' で書かれていることに注意してください。
-p オリジナルのファイルから更新時刻、アクセス時刻とモードを維持しま
す。
-q quiet (静かな) モード: ssh(1) からの警告と診断メッセージと同様に
進歩状況のメータを無効にします。
-r 再帰的にディレクトリ全体をコピーします。scp がツリーの縦断で遭遇
するシンボリックリンクをたどることに注意してください。
-S program
暗号化された接続のために使う program (プログラム) の名前を指定し
ます。プログラムは、ssh(1) オプションを理解しなければなりません。
-T 厳密なファイル名チェックを無効にします。デフォルトで、リモートの
ホストからローカルディレクトリにファイルをコピーするとき、scp
は、受信されたファイル名が、予期しないまたは望まれないファイルを
送信することから終わる、リモートを防止するために、コマンド行でそ
れらの要求と一致することをチェックします。様々なオペレーティング
システムとシェルが、ファイル名のワイルドカードをどのように解釈す
るかの違いのために、これらのチェックは、望まれるファイルが拒否さ
れるかもしれません。このオプションは、サーバが予期しないファイル
名を送信しないことを完全に確信している費用でこれらのチェックを無
効にします。
-v 冗長なモード。scp と ssh(1) は、それらの進行に関するデバッグメッ
セージを印刷 (表示) します。これは、接続、認証と設定問題のデバッ
グで役に立ちます。
終了ステータス
ユーティリティ scp は、成功すると 0 で、エラーがあった場合は >0 で終了し
ます。
関連項目
sftp(1), ssh(1), ssh-add(1), ssh-agent(1), ssh-keygen(1), ssh_config(5),
sshd(8)
歴史
scp は、Regents of the University of California の BSD ソースコードの rcp
プログラムに基づいています。
作者
Timo Rinne <tri@iki.fi>
Tatu Ylonen <ylo@cs.hut.fi>
FreeBSD 12.2 September, 20 2018 FreeBSD 12.2