FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
Table of Contents
名称 | 書式 | 解説 | 設定 | 置換 | 関連ファイル | 関連項目 | 規格 | 作者 | バグ
BSNMPD(1)               FreeBSD 一般コマンドマニュアル               BSNMPD(1)

名称
     bsnmpd -- シンプルで拡張性のある SNMP デーモン

書式
     bsnmpd [-dh] [-c file] [-D options] [-e file] [-I paths] [-l prefix]
            [-m variable[=value]] [-p file]

解説
     bsnmpd デーモンは、インターネット SNMP (Simple Network Management Proto
     col) に役立ちます。それは、最も基本的な MIB だけの役目をすることを目的と
     して、ローダブルモジュールを通して他のすべての MIB を実装しています。この
     ように、予期しない方法で bsnmpd を使用することができます。

     オプションは、次の通りです:

     -d          デーモン化しません。デバッグに使用されます。

     -h          短い使用法のメッセージを印刷します。

     -c file     標準のファイルの代わりに設定ファイルとして file を使用しま
                 す。

     -D options  デバッグオプションは、オプションのコンマで区切られた文字列が
                 続く -o フラグで指定されます。次のオプションが利用可能です。

                 dump         すべての送信と受信の PDU を端末にダンプします。

                 events       イベントライブラリ (eventlib(3) 参照) のデバッグ
                              レベルを 10 に設定します。

                 trace=level  snmp ライブラリトレースフラグを指定された値に設
                              定します。
                 この値は、通常の C の構文で数を指定することができます。

     -e file     エージェントのブートのエンジン ID と番号が保存される代替ファ
                 イルを指定します。

     -I paths    設定インクルードファイルを検索するためにディレクトリのコロン
                 で区切られたリストを指定します。デフォルトは、
                 /etc:/usr/etc/:/usr/local/etc です。これらのパスは、<> 括弧の
                 中で指定されたインクルードで検索されるだけです。

     -l prefix   pid と設定ファイルのためのデフォルトの basename として prefix
                 を使用します。

     -m variable[=value]
                 設定変数を定義します。

     -p file     デフォルトのファイルの代わりに代替の pid ファイルを指定しま
                 す。

設定
     bsnmpd は、デフォルトまたはユーザ指定の設定ファイルのどちらかから設定を読
     み込みます。設定ファイルは、次のタイプの行から成ります:

           •   変数代入

           •   セクション分離符 (セパレータ)

           •   インクルード命令

           •   MIB 変数代入

     行が長過ぎるなら、バックスラッシュで行を終わらせることによって、次の行に
     続けることができます。空行と最初の非空白文字が ``#'' 記号である行は、無視
     されます。

     全体の設定 (入れ子になった設定ファイルを含めて) のすべての MIB 変数代入
     は、1 つのトランザクションとして、すなわち、まるで 1 つの SET PDU である
     かのように、扱われます、初期の設定を読み込む間に失敗があれば、bsnmpd は、
     終了します。モジュールロードによって引き起こされる、設定の読み込みの間の
     失敗は、モジュールのロードの失敗を引き起こします。

     モジュールがロードされるとき、および bsnmpd が SIGHUP を受け取ったとき、
     bsnmpd の初期化の間に設定は、読み込まれます。

   変数代入
     変数代入は、2 つの形式の 1 つを取ることができます:

           variable := string
           variable ?= string

     string (文字列) は、等号の後の最初の非空白文字から最初の改行か ``#'' 文字
     までです。前者の場合、string (文字列) は、無条件に変数に代入され、2 つ目
     の場合は、まだ存在していない場合にだけ変数に代入されます。

     変数名は、文字か下線で始まり、文字、数値または下線のみ含まなければなりま
     せん。

   セクション分離符 (セパレータ)
     設定は、名前が付けられたセクションから成ります。``snmpd'' と名前が付けら
     れたセクションの MIB 変数の代入は、初期のセットアップの間か bsnmpd が
     SIGHUP を受け取ったときにだけ実行されます。他のすべてのセクションは、セク
     ションとして同じ名前があるモジュールがロードされるか、または bsnmpd が
     SIGHUP を受け取り、しかも、そのモジュールが既にロードされているとき、実行
     されます。設定の最初のデフォルトセクションは、``snmpd'' です。それは、次
     のような構文で別のセクションに切り替えることができます。

           %secname

     ここで、secname は、セクションの名前です。同じ secname は、設定の複数の場
     所で使うことができます。これらの部分のすべては、1 つのセクションに集めら
     れます。

   インクルード命令
     次の 2 つの形式のどちらかをとるインクルード命令により、別の設定ファイルを
     現在のファイルに含めることができます:

           .include "file"
           .include <"file">

     最初の形式は、カレントディレクトリでファイルを検索し、2 番目の形式は、シ
     ステムインクルードパスで指定されたディレクトリを検索します。入れ子の深さ
     は、利用可能なメモリによってのみ制限されます。

   MIB 変数代入
     MIB 変数は、次の構文で代入されます

           oid [ suboids ] = value

     oid は、設定される変数の名前です。全体の名前の最後の要素だけがここで使用
     されます。変数がスカラであるなら、インデックス (.0) が自動的に追加される
     ので、指定する必要がありません。変数がテーブルカラムであるなら、インデッ
     クス (suboids) を指定しなければなりません。インデックスは、それぞれがドッ
     トによって前のものと区切られた要素から成ります。要素は、数、文字列または
     [] 括弧で囲まれたホスト名のいずれかです。要素が数であるなら、それは、現在
     の oid に追加されます。要素が文字列であるなら、それぞれのその文字の長さと
     ASCII コードが現在の oid に追加されます。要素がホスト名であるなら、ホスト
     の IP アドレスが検索され、IP アドレスの 4 つの要素が oid に追加されます。

     例えば、

           myvariable.27.foooll.[localhost]."&^!"

     の oid は、oid

           myvariable.27.102.111.111.111.108.108.127.0.0.1.38.94.33

     となります。

     代入の値は、空、文字列または数のいずれかです。文字列が文字または下線から
     始まって、文字、数値、下線およびマイナス記号だけから成るなら、引用文なし
     でそれを書き込むことができます。他のすべての場合では、文字列は、二重引用
     符で囲まなければなりません。

置換
     変数の置換は、次のように書かれます。

           $(variable)

     ここで variable は、置換される変数の名前です。未定義の変数を使用すること
     は、エラーとみなされます。

関連ファイル
     /etc/<prefix>.config   デフォルトの設定ファイル。ここで、デフォルトの
                            <prefix> は、``snmpd'' です。
     /var/<prefix>.engine   デフォルトのエンジン ID ファイル。
     /var/run/<prefix>.pid  デフォルトの pid ファイルです。
     /etc:/usr/etc/:/usr/local/etc
                            システムのインクルードファイルのためのデフォルトの
                            検索パス。
     /usr/share/snmp/mibs/FOKUS-MIB.txt
     /usr/share/snmp/mibs/BEGEMOT-MIB.txt
     /usr/share/snmp/mibs/BEGEMOT-SNMPD.txt
                            デーモンで実装された MIB のための定義。
     /etc/hosts.allow, /etc/hosts.deny
                            TCP ラッパによって実行されるべきであるアクセス管理
                            は、ここで定義されます。詳細は、hosts_access(5) に
                            説明されています。

関連項目
     gensnmptree(1), hosts_access(5)

規格
     bsnmpd は、適切な IETF RFC に適合しています。

作者
     Hartmut Brandt <harti@FreeBSD.org>

バグ
     きっとあるでしょう。

FreeBSD 12.2                     May 14, 2016                     FreeBSD 12.2

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