FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
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Table of Contents
名称 | 書式 | 解説 | 環境変数 | 関連ファイル | 使用例 | 関連項目 | 歴史
SU(1)                   FreeBSD 一般コマンドマニュアル                   SU(1)

名称
     su -- 代替のユーザ識別

書式
     su [-] [-c class] [-flms] [login [args]]

解説
     su ユーティリティは、PAM を通して適切なユーザ証明書を要求し、そのユーザ
     ID (デフォルトユーザは、スーパユーザです) に切り替えます。次に、シェルが
     実行されます。

     PAM は、su(1) が使用するポリシを設定するために使用されます。特に、デフォ
     ルトでは、``wheel'' グループのユーザのみが UID 0 (``root'') に切り替える
     ことができます。このグループの要件は、/etc/pam.d/su の ``pam_group'' セク
     ションを修正することによって変更することができます。この設定をどのように
     修正するかに関する詳細については、pam_group(8) を参照してください。

     デフォルトで、環境変数は、USER, HOME と SHELL を除いて、修正されません。
     HOME と SHELL は、ターゲットログインのデフォルト値に設定されます。USER
     は、ターゲットログインに 0 のユーザ ID がないなら、ターゲットログインに設
     定され、0 のユーザ ID の場合に、それは、修正されません。呼び出されるシェ
     ルは、ターゲットログインに属するシェルです。これは、su の伝統的な振る舞い
     です。また、オリジナルのユーザのログインクラス (login.conf(5) を参照) に
     適用可能なリソースの制限とセッションの優先度は、ターゲットログインが 0 の
     ユーザ ID でないなら、通常、保持されます。

     オプションは、次の通りです:

     -c class
             指定されたログインクラスの設定を使用します。ログインクラスは、
             login.conf(5) で定義されなければなりません。スーパユーザに対して
             のみ許可されます。

     -f      起動されたシェルが csh(1) であるなら、このオプションは、
             ``.cshrc'' ファイルを読み込むことを止めます。

     -l      完全なログインをシミュレートします。環境変数は、HOME, SHELL,
             PATH, TERM と USER を除いて破棄されます。HOME と SHELL は、上記の
             ように修正されます。USER は、ターゲットログインに設定されます。
             PATH は、``/bin:/usr/bin'' に設定されます。TERM は、利用者の現在
             の環境変数から取り入れられます。環境変数は、ターゲットログインの
             クラスに従って、ログインクラスケーパビリティデータベースにより、
             設定または上書きされます。起動されるシェルは、ターゲットのログイ
             ンのシェルとなり、su は、ディレクトリをターゲットのログインのホー
             ムディレクトリに変更します。リソースの制限とセッションの優先度
             は、ターゲットのアカウントのログインクラスのものに修正されます。

     -       (文字無し) -l と同じです。

     -m      環境変数は、修正されないままとなります。起動されたシェルは、利用
             者のログインのシェルであり、ディレクトリの変更は、行われません。
             セキュリティ対策として、ターゲットのユーザのシェルが、
             (getusershell(3) によって定義されるような) 非標準シェルであり、呼
             び出し側の実 uid が 0 でないなら、su は、失敗します。

     -s      ユーザ証明書の設定の一部として MAC ラベルをユーザのデフォルトラベ
             ルに設定します。MAC ラベルを設定することは、呼び出されたプロセス
             の MAC ラベルがユーザのデフォルト MAC ラベルに遷移するために十分
             ではないなら、失敗します。ラベルに設定することができないなら、su
             は、失敗します。

     -l (または -) と -m オプションは、相互に排他的です。指定された最後のもの
     は、あらゆる以前のものを上書きします。

     オプションの args がコマンド行で提供されるなら、それらは、ターゲットのロ
     グインのログインシェルに渡されます。ターゲットのログイン名の前のすべての
     コマンド行の引数は、su 自体によって処理され、ターゲットのログイン名の後の
     すべては、ログインシェルに渡されることに注意してください。

     (プロンプトが起動ファイルによってリセットされないなら) デフォルトで、スー
     パユーザのプロンプトは、そのすごい力の 1 つを連想させるように、``#'' に設
     定されます。

環境変数
     su によって使用される環境変数は、次の通りです:

     HOME  上記の指定のように修正されないなら、実ユーザ ID のデフォルトのホー
           ムディレクトリ。

     PATH  上記の指定のように修正されないなら、実ユーザ ID のデフォルトの検索
           パス。

     TERM  置換されるユーザ ID のために保有される提供される端末タイプ。

     USER  ユーザ ID は、ユーザ ID が 0 (root) でないなら、常に su の後の実行
           ID (ターゲットのユーザ ID) です。

関連ファイル
     /etc/pam.d/su  su のための PAM 設定

使用例
     su -m operator -c poweroff
            ユーザ operator としてシェルを起動し、コマンド poweroff を実行しま
            す。利用者は、利用者の実 UID が 0 でないなら、operator のパスワー
            ドが問い合わされます。デフォルトでユーザ ``operator'' が有効なシェ
            ルでないので、-m オプションが必要であることに注意してください。こ
            の例で、-c は、ユーザ ``operator'' のシェルに渡され、su には引数と
            して解釈されません。
     su -m operator -c 'shutdown -p now'
            上記と同様ですが、ターゲットのコマンドは、複数の単語から成るので、
            シェルに渡される -c オプションで使用するために引用されます。(ほと
            んどのシェルは、単一の単語となるように -c への引数であると期待しま
            す)。
     su -m -c staff operator -c 'shutdown -p now'
            上記と同様ですが、ターゲットのコマンドは、ログインクラス ``staff''
            のリソースの制限で実行されます。注: この例で、最初の -c オプション
            は、su に適用しますが、一方、2 番目は、起動されるシェルへの引数で
            す。
     su -l foo
            ユーザ foo のためのログインをシミュレートします。
     su - foo
            上記と同様です。
     su -   root のためのログインをシミュレートします。

関連項目
     csh(1), sh(1), group(5), login.conf(5), passwd(5), environ(7),
     pam_group(8)

歴史
     su コマンドは、Version 1 AT&T UNIX で登場しました。

FreeBSD 12.1                    August 11, 2013                   FreeBSD 12.1

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