FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
Table of Contents
名称 | 書式 | 解説 | オプション | 警告 | 環境変数 | 関連ファイル | 作者 | 関連項目
TROFF(1)                                                              TROFF(1)



名称
       troff - groff テキストフォーマットシステムの troff プロセッサ

書式
       troff [ -abcivzCERU ] [ -dcs ] [ -ffam ] [ -Fdir ] [ -Idir ] [ -mname ]
             [ -Mdir ] [ -nnum ] [ -olist ] [ -rcn ] [ -Tname ] [ -wname ]
             [ -Wname ] [ files... ]

       コマンドラインオプションとパラメータの間には、空白を含めることができま
       す。

解説
       本マニュアルでは、GNU バージョンの troff について記述しています。これ
       は、groff ドキュメントフォーマットシステムの一部です。本コマンドは UNIX
       troff と高い互換性を持っている一方で、多くの拡張がなされています。この
       拡張については、groff_diff(7) を参照してください。通常 troff は
       groff(1) コマンドから起動されます。また groff は、適切な前処理プログラ
       ムと後処理プログラムを適切なオプションを用いて、適切な順序で起動しま
       す。

オプション
       -a        ASCII 文字のみの近似的な出力を行います。

       -b        各警告とエラーメッセージに対するバックトレースを表示します。
                 これは、警告やエラーの原因を調べるのに有用です。出力される行
                 番号は必ずしも正しくはありません。asam リクエストによっ
                 て、troff が行番号を誤認する可能性があるからです。

       -c        カラー出力を無効にします (互換モードでは常に無効です)。

       -C        互換モードを有効にします。

       -dcs
       -dname=s  マクロ c または name を文字列 s と定義します。c は 1 文字のマ
                 クロ名です。

       -E        troff のエラーメッセージを一切出力しません。これは、tmtm1
                 リクエストを用いたマクロパッケージによって標準エラー出力へ表
                 示されるメッセージには影響しないことに注意してください。

       -ffam     fam をデフォルトのフォントファミリとして使用します。

       -Fdir     ディレクトリ (またはディレクトリパス) dir 以下のサブディレク
                 トリ devname (name は出力デバイス名) を検索し、その中からフォ
                 ントファイルと DESC ファイルを探します。dir は、他のすべての
                 フォントディレクトリより前に調べられます。

       -i        指定されたファイルをすべて処理したあとに、標準入力を読み込み
                 ます。

       -Idir     このオプションは、(コマンドラインと .psbb リクエストで指定さ
                 れた両方の) ファイルを検索するためのディレクトリを指定するた
                 めに使用されます。カレントディレクトリは常に最初に検索されま
                 す。このオプションは複数回指定できます。ディレクトリは、指定
                 された順序で検索されます。絶対パスを使用して指定されたファイ
                 ルのディレクトリの検索は実行しません。

       -mname    マクロファイル name.tmac を読み込みます。見つからなければ、か
                 わりに tmac.name を試みます。まず最初に -M コマンドラインオプ
                 ションで指定されたディレクトリ、続いて GROFF_TMAC_PATH 環境変
                 数で指定されたディレクトリ、そして現在のディレクトリ (安全で
                 ないモードの場合のみ)、ホームディレクトリ、/usr/share/tmac/、
                 /usr/share/tmac/、/usr/share/tmac の順に検索します。

       -Mdir     指定したディレクトリ (またはディレクトリパス) dir からマクロ
                 ファイルを検索します。これは他のすべてのマクロディレクトリよ
                 り前に調べられます。

       -nnum     最初のページ番号を num とします。

       -olist    list で指定したページのみを出力します。list は、コンマで区切
                 られたページ範囲のリストです: nn ページの出力、m-nm
                 ページから n ページまでの出力、-nn ページまでの出力、n-n ページ以降の出力を意味します。troff はリストの最後のペー
                 ジを印刷し終えると終了します。

       -rcn
       -rname=n  数値レジスタ c または name の値を n とします。c は 1 文字の名
                 前です。n は troff で扱える数式です。

       -R        troffrctroffrc-end を読み込みません。

       -Tname    デバイス name 用の出力を生成します。デフォルトは ps です。更
                 なる解説は groff(1) を参照してください。

       -U        安全でないモード。これによって以下のリクエストが有効になりま
                 す: open, opena, pso, sy, pi。このオプションが指定されない場
                 合、セキュリティのためにこれらの危険性のあるリクエストは禁止
                 されます。またこのオプションによって、現在のディレクトリがマ
                 クロ検索パスに追加されます。

       -v        バージョン番号を表示します。

       -wname    name で指定した分類の警告を行います。指定できる警告は、後述の
                 警告のサブセクションを参照してください。例えば、すべての警告
                 を有効にする場合、-w all とします。-w オプションは複数指定で
                 きます。

       -Wname    name で指定した分類の警告を行いません。-W オプションは複数指
                 定することができます。

       -z        フォーマットした結果を出力しません。

警告
       troff が出力する警告は以下のカテゴリに分類されます。各警告に関連する名
       前は -w-W オプションで使用可能です。また番号は、warn リクエストおよ
       び .warn レジスタが使用します。番号は、ビット合成しやすいように常に 2
       の冪乗となっています。


             +-------------------------+-------------------------------+
             |ビット   コード    警告  | ビット   コード      警告     |
             +-------------------------+-------------------------------+
             |     0        1   char   |     10     1024   reg         |
             |     1        2   number |     11     2048   tab         |
             |     2        4   break  |     12     4096   right-brace |
             |     3        8   delim  |     13     8192   missing     |
             |     4       16   el     |     14    16384   input       |
             |     5       32   scale  |     15    32768   escape      |
             |     6       64   range  |     16    65536   space       |
             |     7      128   syntax |     17   131072   font        |
             |     8      256   di     |     18   262144   ig          |
             |     9      512   mac    |     19   524288   color       |
             +-------------------------+-------------------------------+

       break           4   行詰めモードにおいて、行を分割できなかったため、行
                           の長さよりも短くなりました。これはデフォルトで有効
                           です。

       char            1   存在しない文字です。これはデフォルトで有効です。

       color      524288   色に関する警告です。

       delim           8   閉じる方のデリミタがないか、もしくはマッチしません
                           でした。

       di            256   現在転換がないにもかかわらず、引数なしで dida
                           を使用しました。

       el             16   対応する ie リクエストのない、el リクエストです。

       escape      32768   認識できないエスケープシーケンスです。認識できない
                           エスケープシーケンスがあった場合は、そのエスケープ
                           文字は無視されます。

       font       131072   存在しないフォントです。これはデフォルトで有効で
                           す。

       ig         262144   ig リクエストによって無視されたテキストの中にある、
                           不正なエスケープです。これらは、無視されたテキスト
                           の中でなければエラーとなっているものです。

       input       16384   不正な入力文字です。

       mac           512   未定義の文字列、マクロ、転換を使用しました。未定義
                           の文字列、マクロ、転換を使用した場合、その文字列は
                           自動的に空に定義されます。このため多くの場合、各名
                           前に対する警告は、たかだか 1 回だけです。

       missing      8192   必要な引数が足りないリクエストです。

       number          2   不正な数式です。これはデフォルトで有効です。

       range          64   引数が範囲を越えています。

       reg          1024   未定義の数値レジスタを使用しました。未定義の数値レ
                           ジスタを使用した場合、そのレジスタは自動的に値 0 に
                           定義されます。このため多くの場合、特定の名前に対す
                           る警告は、たかだか 1 回だけです。

       right-brace  4096   数字が期待される場所で \} が使用されました。

       scale          32   意味のないスケールインジゲータです。

       space       65536   リクエストもしくはマクロとそれらの引数との間に空白
                           がありません。この警告は、最初の 2 文字が定義された
                           名前であるような、2 文字より長い未定義の名前があっ
                           た場合に起こります。この時、リクエストもしくはマク
                           ロは起動されません。この警告が発せられる時、どのよ
                           うなマクロも自動的には定義されません。これはデフォ
                           ルトで有効です。この警告は互換モードでは起こりませ
                           ん。

       syntax        128   数式中に疑わしい文法があります。

       tab          2048   タブ文字の使い方が不適切です。数字が期待される場所
                           でタブを使用したか、またはクォートされていないマク
                           ロの引数中でタブ文字を使用しました。

       警告のグループを指定する名前もあります:

       all    di, mac, reg を除くすべての警告を指定します。これは、伝統的なマ
              クロパッケージを使用する際に有用な警告のすべてをカバーするよう意
              図されています。

       w      すべての警告を指定します。

環境変数
       GROFF_TMAC_PATH
              マクロファイルを検索すべきディレクトリ名の、コロン区切りのリスト
              です。troff は、それらの前に -M オプションで指定されたディレクト
              リを検索し、次に本環境変数で指定されたディレクトリ、最後に標準の
              ディレクトリ (現在のディレクトリ (安全でないモードの場合)、ホー
              ムディレクトリ、/usr/share/tmac, /usr/share/tmac,
              /usr/share/tmac) を検索します。

       GROFF_TYPESETTER
              デフォルトの出力デバイス。

       GROFF_FONT_PATH
              devname ディレクトリを検索すべきディレクトリ名の、コロン区切りの
              リストです。troff は、まず -F オプションで指定されたディレクトリ
              を検索し、次に本環境変数で指定されたディレクトリ、最後に標準の
              ディレクトリ (/usr/share/groff_font, /usr/share/groff_font,
              /usr/share/groff_font) を検索します。

関連ファイル
       /usr/share/tmac/troffrc
              初期化ファイル (他のマクロパッケージの前に呼び出されます)

       /usr/share/tmac/troffrc-end
              初期化ファイル (他のマクロパッケージの後に呼び出されます)

       /usr/share/tmac/name.tmac
       /usr/share/tmac/tmac.name
              マクロファイル

       /usr/share/groff_font/devname/DESC
              デバイス name 用のデバイス記述ファイル

       /usr/share/groff_font/devname/F
              デバイス name のフォント F 用のフォント記述ファイル

       troffrctroffrc-end は、セキュリティのためデフォルトでは (-U オプ
       ションが指定されていても) 現在のディレクトリとホームディレクトリのどち
       らからも検索されない事に注意してください。必要な場合は、-M コマンドライ
       ンオプションもしくは GROFF_TMAC_PATH 環境変数を使用することで、これらの
       ディレクトリを検索パスに加えられます。

作者
       Copyright (C) 1989, 2001, 2002, 2003 Free Software Foundation, Inc.

       この文書は、FDL (GNU Free Documentation License) バージョン 1.1 かそれ
       以降のものに基づいて配布されています。あなたは、システム上に FDL のコ
       ピーを受け取っているはずですが、これは GNU copyleft site
       <http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html> からもオンラインで入手可能です。
       この文書は James Clark によって書かれ、Werner Lemberg <wl@gnu.org> と
       Bernd Warken <bwarken@mayn.de> によって修正されました。

       この文書は GNU の roff ディストリビューションである groff の一部です。

関連項目
       groff(1)
              groff システムの主要プログラムです。これは troff を包むラッパと
              なっています。

       groff(7)
              groff 言語の説明です。これには、素の groff の持つすべての定義済
              みのリクエスト、レジスタ、エスケープについての簡潔ですが完全なリ
              ファレンスが含まれています。コマンドラインからは、以下のように呼
              び出します。

                     man 7 groff

       groff_diff(7)
              groff 言語と古典的な troff 言語の違いです。現在のところ、これが
              groff システムで実際の文書そのものです。

       roff(7)
              groff や他の roff システムの概要です。これにはさらなる関連文書へ
              のポインタも含まれています。

       groff info ファイル (info(1) を参照) は、1 文書で groff のすべての説明
       をしています。



Groff Version 1.19.2           4 September 2005                       TROFF(1)

Table of Contents

FreeBSD マニュアル検索