FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
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名称 | 書式 | 解説 | 関連ファイル | 関連項目 | 作者
SSH-AGENT(1)            FreeBSD 一般コマンドマニュアル            SSH-AGENT(1)

名称
     ssh-agent -- 認証エージェント

書式
     ssh-agent [-c | -s] [-Ddx] [-a bind_address] [-E fingerprint_hash]
               [-P pkcs11_whitelist] [-t life] [command [arg ...]]
     ssh-agent [-c | -s] -k

解説
     ssh-agent は、公開鍵の認証 (RSA, DSA, ECDSA, Ed25519) のために使用される
     秘密鍵を保持するプログラムです。ssh-agent は、通常、X セッションまたはロ
     グインセッションの始めで開始され、他のすべてのウィンドウまたはプログラム
     は、ssh-agent プログラムへのクライアントとして開始されます。ssh(1) を使用
     して他のマシンにログインするとき、環境変数の使用を通して、エージェントを
     検索し、認証のために自動的に使用することができます。

     最初、エージェントには、何の秘密鍵がありません。鍵は、ssh(1) (詳細につい
     ては、ssh_config(5)AddKeysToAgent を参照) または ssh-add(1) を使用し
     て追加されます。複数の秘密鍵 (identity) は、ssh-agent と同時に格納され、
     ssh(1) は、存在するなら、それらを自動的に使用します。また、ssh-add(1)
     は、ssh-agent からの鍵を削除するためと、それに保持される鍵を問い合わせる
     ために使用されます。

     オプションは、次の通りです:

     -a bind_address
             エージェントを UNIX N0 ドメインソケット bind_address にバインドし
             ます。デフォルトは、$TMPDIR/ssh-XXXXXXXXXX/agent.<ppid> です。

     -c      stdout (標準出力) に C シェルコマンドを生成します。これは、SHELL
             が、それがシェルの csh スタイルのように見えるなら、デフォルトで
             す。

     -D      フォアグラウンドモード。このオプションが指定されるとき、ssh-agent
             は、フォーク (fork) しません。

     -d      デバッグモード。このオプションが指定されるとき、ssh-agent は、
             フォーク (fork) されず、デバッグ情報を標準エラーに書き込みます。

     -E fingerprint_hash
             鍵の指紋を表示するとき、使用されたハッシュアルゴリズムを指定しま
             す。有効なオプションは、次の通りです: ``md5'' と ``sha256''。デ
             フォルトは、``sha256'' です。

     -k      (SSH_AGENT_PID 環境変数によって与えられる) 現在のエージェントを
             kill します。

     -P pkcs11_whitelist
             ssh-add(1) への -s オプションを使用して追加される PKCS#11 共有ラ
             イブラリのための受け付け可能なパスのパターンリストを指定します。
             デフォルトは、``/usr/lib/*,/usr/local/lib/*'' から PKCS#11 ライブ
             ラリをロードすることを許可することです。ホワイトリストに一致しな
             い PKCS#11 ライブラリは、拒否されます。パターンリストの構文の説明
             については、ssh_config(5) の「パターン」を参照してください。

     -s      stdout (標準出力) に Bourne シェルコマンドを生成しします。これ
             は、SHELL が、それがシェルの csh スタイルのように見えないなら、デ
             フォルトです。

     -t life
             エージェントに追加された秘密鍵 (identity) の最大の存続期間のため
             のデフォルト値を設定します。存続期間は、秒単位または
             sshd_config(5) で指定される時間の形式で指定されます。ssh-add(1)
             で秘密鍵 (identity) のために指定された存続期間は、この値を上書き
             (この値より優先) します。このオプションなしで、デフォルトの最大の
             存続期間は、永久となります。

     -x      最後のクライアントが切断した後に終了します。

     コマンド行が与えられるなら、これは、エージェントのサブプロセスとして実行
     されます。コマンドが死ぬ (終了する) とき、エージェントも死にます。

     エージェントは、ユーザのローカル PC、ラップトップまたは端末で実行されると
     いうことです。認証データは、あらゆる他のマシンに格納する必要はなく、認証
     パスフレーズは、決してネットワークに流れることはありません。しかしなが
     ら、エージェントへの接続は、SSH のリモートログインを越えて転送され、ユー
     ザは、安全な方法でネットワークのどこでも秘密鍵 (identity) によって与えら
     れた特権を使用することができます。

     セットアップされたエージェントを得る主な 2 つの方法があります: 最初は、い
     くつかの環境変数がエクスポートされた新しいサブコマンドをエージェントが開
     始する、例えば、ssh-agent xterm & いうことです。2 番目は、エージェントが
     呼び出しているシェルで評価することができる (sh(1) または csh(1) の構文の
     いずれかを生成することができる) 必要とされるシェルコマンドを印刷するとい
     うことです、例えば、sh(1) または ksh(1) のような Bourne タイプのシェルの
     ためには、eval `ssh-agent -s` で、csh(1) と派生形のためには、eval `ssh-
     agent -c` です。

     その後、ssh(1) は、これらの変数を見て、エージェントへの接続を確立するため
     にそれらを使用します。

     エージェントは、その要求されたチャネルを越えて秘密鍵を決して送りません。
     代わりに、秘密鍵を要求する操作は、エージェントによって行なわれ、結果は、
     要求側に返されます。このように、秘密鍵は、エージェントを使用してクライア
     ントに公開されません。

     UNIX ドメインのソケットが作成され、このソケットの名前は、SSH_AUTH_SOCK 環
     境変数に格納されます。ソケットは、現在のユーザにのみアクセス可能となりま
     す。この方法は、root または同じユーザの別のインスタンスよって容易に不正使
     用されます。

     SSH_AGENT_PID 環境変数は、エージェントのプロセス ID を保持します。

     コマンド行で与えられたコマンドが終了するとき、エージェントは、自動的に終
     了します。

関連ファイル
     $TMPDIR/ssh-XXXXXXXXXX/agent.<ppid>
             認証エージェントへの接続のために使用される UNIX ドメインソケッ
             ト。これらのソケットは、所有者によってのみ読み込み可能にするべき
             です。ソケットは、エージェントが終了するとき、自動的に削除される
             べきです。

関連項目
     ssh(1), ssh-add(1), ssh-keygen(1), sshd(8)

作者
     OpenSSH は、Tatu Ylonen によってリリースされたオリジナルのフリーな ssh
     1.2.12 の派生物です。Aaron Campbell, Bob Beck, Markus Friedl, Niels
     Provos, Theo de Raadt と Dug Song は、多くのバグを取り除き、新しい機能を
     再び追加し、OpenSSH を作成しました。Markus Friedl は、SSH プロトコルバー
     ジョン 1.5 と 2.0 のためのサポートを寄贈しました。

FreeBSD 11.2                     June 30, 2018                    FreeBSD 11.2

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