FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.4-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.3-RELEASE-K, 14.0-RELEASE-K から 14.1-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
Table of Contents
名称 | ライブラリ | 書式 | 解説 | 戻り値 | 使用例 | 診断 | 関連項目 | 規格 | 歴史 | バグ
GETOPT(3)              FreeBSD ライブラリ関数マニュアル              GETOPT(3)

名称
     getopt -- コマンド行の引数リストからのオプション文字を取得する

ライブラリ
     標準 C ライブラリ (libc, -lc)

書式
     #include <unistd.h>

     extern char *optarg;
     extern int optind;
     extern int optopt;
     extern int opterr;
     extern int optreset;

     int
     getopt(int argc, char * const argv[], const char *optstring);

解説
     getopt() 関数は、コマンド行の引数リスト argv を増加させて解析し、次の既知
     のオプション文字を返します。受け付けられたオプション文字 optstring の文字
     列で指定されているなら、そのオプション文字は、既知です。

     オプション文字列 optstring は、次の要素を含んでいます: 個々の文字とオプ
     ション引数を示すためにコロンが後続する文字は、後に続きます。個別の文字に
     2 つのコロンが後続するなら、オプション引数は、省略可能です。optarg は、現
     在の argv 単語の残りに設定され、または現在の単語にこれ以上文字がなかった
     なら、NULL に設定されます。これは、GNU の拡張です。例えば、オプション文字
     列 "x" は、オプション ``-x'' を認識し、オプション文字列 "x:" は、オプショ
     ンと引数 ``-x argument'' を認識します。それは、続く引数に先導する空白類が
     あるなら、getopt() に重要ではありません。

     getopt() からの返り時に、optarg は、それが予想されるなら、オプション引数
     を指し、変数 optind は、getopt() への続く呼び出しのために次の argv 引数へ
     のインデックスを含んでいます。変数 optopt は、getopt() によって返された最
     後の既知のオプション文字を保存します。

     変数 opterroptind は、両方とも 1 に初期化されます。optind 変数は、多
     かれ少なかれ argv エントリをスキップするために getopt() への一連の呼び出
     しの前に、別の値に設定されます。

     引数の複数の組を評価するか、または引数の単一の組を複数回評価するために
     getopt() を使用するために、変数 optreset は、2 番目と getopt() への呼び出
     しの各追加の組の前に、1 に設定されなければなりません、そして変数 optind
     は、再初期化されなければなりません。

     getopt() 関数は、引数リストが使い果たされるとき、-1 を返します。引数リス
     ト中のオプションの解釈は、オプション `--' (2 つのダッシュ) によって取り消
     され、これは、getopt() の引数処理の終りの合図となり、-1 を返します。すべ
     てのオプションが処理されていたとき、(すなわち、最初のオプションでない引数
     まで) getopt() は、-1 を返します。

戻り値
     getopt() 関数は、optstring 中の次の既知のオプション文字を返します。
     getopt() が optstring で見つけられなかった文字に遭遇するか、または欠けて
     いるオプション引数を検出するなら、`?' (疑問符) を返します。optstring に先
     導する `:' があるなら、欠けているオプション引数によって、`:' は、`?' の代
     わりに返されます。どちらの場合でも、変数 optopt は、エラーを引き起こした
     文字に設定されます。getopt() 関数は、引数リストが使い果たされるとき、-1
     を返します。

使用例
     #include <unistd.h>
     int bflag, ch, fd;

     bflag = 0;
     while ((ch = getopt(argc, argv, "bf:")) != -1) {
             switch (ch) {
             case 'b':
                     bflag = 1;
                     break;
             case 'f':
                     if ((fd = open(optarg, O_RDONLY, 0)) < 0) {
                             (void)fprintf(stderr,
                                 "myname: %s: %s\n", optarg, strerror(errno));
                             exit(1);
                     }
                     break;
             case '?':
             default:
                     usage();
             }
     }
     argc -= optind;
     argv += optind;

診断
     getopt() 関数が文字列 optstring で見つからない文字に遭遇するか、欠けてい
     るオプション引数を検出するなら、それは、stderr にエラーメッセージを書き込
     み、`?' を返します。opterr を 0 に設定することは、これらのエラーメッセー
     ジを無効にします。optstring に先導する `:' があるなら、失われたオプション
     引数によって、`:' は、あらゆるエラーメッセージを抑制することに加えて返さ
     れます。

     オプション引数は、``-'' で始まることを許可されます。これは、合理的です
     が、可能なエラーチェックの量を減らします。

関連項目
     getopt(1), getopt_long(3), getsubopt(3)

規格
     optreset 変数は、複数回 getopt() 関数を呼び出すことができるように追加され
     ました。これは、IEEE Std 1003.2 (``POSIX.2'') 規格の拡張です。

歴史
     getopt() 関数は、4.3BSD で登場しました。

バグ
     getopt() 関数は、以前に、-1 の代わりに EOF を返すと明示されていました。
     <stdio.h> からの getopt() を分断するために、これは、<stdio.h> から
     getopt() を切り離すために IEEE Std 1003.2-1992 (``POSIX.2'') によって変更
     されました。

     単一のダッシュ ``-'' は、optstring の文字として指定されますが、それは、決
     してそれに関係している引数があるべきではありません。これによって、
     getopt() は、オプションのフラグとして ``-'' を期待するプログラムで使用す
     ることができます。このやり方は、間違っていて、あらゆる現在の開発で使用さ
     れるべきではありません。それは、後方互換性のためだけに提供されています。
     `-' で始まる optstring に異なる意味を割り当てる、GNU getopt() との意味的
     な衝突を避けるために optstring の最初の文字として、`-' を使用しないように
     注意するべきです。デフォルトで、単一のダッシュによって、getopt() は、-1
     を返します。

     また、それは、オプション文字として数字を扱うことも可能です。これによっ
     て、getopt() は、オプションとして数値 (``-3'') を期待するプログラムで使用
     することができます。このやり方は、間違っていて、あらゆる現在の開発で使用
     されるべきではありません。それは、後方互換性のためだけに提供されていま
     す。次のコードの断片は、ほとんどの場合動作します。

           int ch;
           long length;
           char *p, *ep;

           while ((ch = getopt(argc, argv, "0123456789")) != -1)
                   switch (ch) {
                   case '0': case '1': case '2': case '3': case '4':
                   case '5': case '6': case '7': case '8': case '9':
                           p = argv[optind - 1];
                           if (p[0] == '-' && p[1] == ch && !p[2]) {
                                   length = ch - '0';
                                   ep = "";
                           } else if (argv[optind] && argv[optind][1] == ch) {
                                   length = strtol((p = argv[optind] + 1),
                                       &ep, 10);
                                   optind++;
                                   optreset = 1;
                           } else
                                   usage();
                           if (*ep != '\0')
                                   errx(EX_USAGE, "illegal number -- %s", p);
                           break;
                   }

FreeBSD 11.2                     June 5, 2014                     FreeBSD 11.2

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