FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.4-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.3-RELEASE-K, 14.0-RELEASE-K から 14.1-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
Table of Contents
名称 | ライブラリ | 書式 | 解説 | 戻り値 | エラー | 関連項目 | 規格 | 歴史
CHOWN(2)               FreeBSD システムコールマニュアル               CHOWN(2)

名称
     chown, fchown, lchown, fchownat -- ファイルの所有者とグループを変更する

ライブラリ
     標準 C ライブラリ (libc, -lc)

書式
     #include <unistd.h>

     int
     chown(const char *path, uid_t owner, gid_t group);

     int
     fchown(int fd, uid_t owner, gid_t group);

     int
     lchown(const char *path, uid_t owner, gid_t group);

     int
     fchownat(int fd, const char *path, uid_t owner, gid_t group, int flag);

解説
     path によって指定されたか、または fd によって参照されたファイルの所有者
     ID とグループ ID は、引数 ownergroup によって指定されるように変更され
     ます。ファイルの所有者は、各人がメンバであるグループへ group を変更します
     が、変更する owner ケーパビリティは、スーパユーザに制限されます。

     chown() システムコールは、スーパユーザによって実行されないなら、セット
     ユーザ ID (set-user-ID) とセットグループ ID (set-group-ID) のプログラムの
     偶然またはいたずらでの作成を防止するために、ファイルのセットユーザ ID と
     セットグループ ID ビットをクリアします。chown() システムコールは、リンク
     自体ではなく、リンクのターゲットに作用するようにシンボリックリンクをたど
     ります。

     fchown() システムコールは、ファイルのロックプリミティブとともに使用すると
     き、特に役に立ちます (flock(2) を参照)。

     lchown() システムコールは、chown() に似ていますが、シンボリックリンクをた
     どりません。

     fchownat() システムコールは、path が相対的なパスを指定する場合を除いて、
     chown() と lchown() と同様です。この場合に、変更されるファイルは、現在の
     作業ディレクトリの代わりにファイル記述子 fd に関連しているディレクトリに
     相対的に決定されます。

     flag のための値は、<fcntl.h> で定義される、次のリストからビット単位の包括
     的な論理和 (OR) によって構成されます:

     AT_SYMLINK_NOFOLLOW
             path がシンボリックリンクを指定するなら、シンボリックリンクの所有
             権が変更されます。

     fchownat() が fd パラメータで特別な値 AT_FDCWD を渡されるなら、現在の作業
     ディレクトリが使用され、振る舞いは、AT_SYMLINK_NOFOLLOW ビットが flag 引
     数に設定されるかどうかに依存して、それぞれ、chown() または lchown() への
     呼び出しと同一です。

     所有者またはグループ ID の 1 つは、-1 として、それを指定することによって
     変更されないままとなります。

戻り値
     成功して終了したときには値 0 を返します。そうでない場合、値 -1 が返され、
     グローバル変数 errno にエラーを示す値が設定されます。

エラー
     chown() と lchown() は、次の場合に失敗し、ファイルは、変更されません:

     [ENOTDIR]          パス接頭辞の構成要素が、ディレクトリではありません。

     [ENAMETOOLONG]     パス名の構成要素が 255 文字を越えているか、または、全
                        体のパス名が 1023 文字を越えています。

     [ENOENT]           指定されたファイルが、存在しません。

     [EACCES]           検索パーミッションが、パス接頭辞の構成要素のために拒否
                        されています。

     [ELOOP]            パス名の変換で、あまりにも多くのシンボリックリンクに遭
                        遇しました。

     [EPERM]            操作は、所有権を変更しますが、実効ユーザ ID が、スーパ
                        ユーザではありません。

     [EPERM]            指定されたファイルには、不変または追加専用のフラグの設
                        定があります、詳細については、chflags(2) マニュアル
                        ページを参照してください。

     [EROFS]            指定されたファイルが、読み込み専用のファイルシステムに
                        あります。

     [EFAULT]           path 引数が、プロセスの割り付けられたアドレス空間の外
                        側を指しています。

     [EIO]              I/O エラーが、ファイルシステムから読み込むか、または書
                        き込む間に起こりました。

     fchown() システムコールは、次の場合に失敗します:

     [EBADF]            fd 引数が、有効な記述子を参照していません。

     [EINVAL]           fd 引数が、ファイルではなく、ソケットを参照していま
                        す。

     [EPERM]            実効ユーザ ID が、スーパユーザではありません。

     [EROFS]            指定されたファイルが、読み込み専用のファイルシステムに
                        あります。

     [EIO]              I/O エラーが、ファイルシステムから読み込むか、または書
                        き込む間に起こりました。

     chown() と lchown() のために指定されたエラーに加えて、fchownat() システム
     コールは、次の場合に失敗します:

     [EBADF]            path 引数が、絶対的なパスを指定せず、fd 引数が、
                        AT_FDCWD でもなく、検索のためにオープンされた有効な
                        ファイル記述子でもありません。

     [EINVAL]           flag 引数の値が、有効ではありません。

     [ENOTDIR]          path 引数が、絶対的なパスを指定せず、fd 引数が、
                        AT_FDCWD でもなく、ディレクトリと関連しているファイル
                        記述子でもありません。

関連項目
     chgrp(1), chflags(2), chmod(2), flock(2), chown(8)

規格
     chown() システムコールは ISO/IEC 9945-1:1990 (``POSIX.1'') に適合するはず
     です。fchownat() システムコールは、The Open Group Extended API Set 2 仕様
     に従っています。

歴史
     chown() 関数は Version 7 AT&T UNIX で登場しました。fchown() システムコー
     ルは 4.2BSD で登場しました。

     chown() システムコールは、4.4BSD でシンボリックリンクをたどるように変更さ
     れました。lchown() システムコールは、機能性の損失を補うために FreeBSD 3.0
     で追加されました。

     fchownat() システムコールは、FreeBSD 8.0 で登場しました。

FreeBSD 11.2                    April 10, 2008                    FreeBSD 11.2

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