LHA for Windows 95/98/Me
	based on LHa for UNIX version 1.14i Oct. 6 2000 by Tsugio Okamoto

						平成14年(2002年)04月23日 (火)
						小金丸信幸
						E-Mail: kogane@koganemaru.co.jp

1. はじめに

	1997 年に UNIX 版の lha を Windows 95 に移植してから、4年も経過し
	ました。ある日、UNIX で作成した lha ファイルを「解凍」しようとした
	ところ、圧縮方法の違いで、実行できませんでした。lha の版数も 1.14c
	から現在は 1.14i になっていました。※1 そこで、1.14i を元にした
	Windows 版 lha を作成しました。コンパイラも "Borland C++ 5.01" に
	加えて "Visual C++ 5.0" にも対応しました。

	UNIX 版の lha を Windows 95/98/Me に移植しました。
	コンパイラは Borland C++ 5.01 と Visual C++ 5.0 です。

	Windows 95/98/Me の Long File Name に対応しています。
	Windows NT/2000/XP では動作確認していませんが、動くはずです。

	標準で作成される実行形式のファイル名は MS-DOS の LHA と共存させる
	ために LHAW.EXE になっていますが、必要なら LHA.EXE に変更してお使
	いください。

	※1 1.14c 以降の版については私の変更を元にしたものが他の人によって
	作成されていたようです。Visual C++ 版の変更については一部それらの
	ファイルを参考にさせて頂きました。
参照) http://www.soec.nagoya-u.ac.jp/~fukui/win32/lha-1.14f.html


2. ファイルの準備
	lha-114i.tar.gz		LHA ソースファイル
	README.win		本ファイル
	lha-114i.win.patch	パッチファイル

	lha-114i.tar.gz は次のサイトで入手できます。
http://www2m.biglobe.ne.jp/~dolphin/lha/prog/lha-114i.tar.gz
ftp://ftp.win.ne.jp/pub/misc/lha-114i.tar.gz
	README.win, lha-114i.win.patch を含めた lha-114i.win.tar.gz は
ftp://ftp.koganemaru.co.jp/pub/Win32/lha-114i.win.tar.gz から入手できます。


3. 作成方法

	まず UNIX マシンでソースファイルに添付したパッチを当ててください。

	tar -xvzf lha-114i.tar.gz でファイルを展開。
	cd lha-114i
	patch -p1 < lha-114i.win.patch
	これで作成された src 以下のファイルを Windows 95/98/Me のマシンに
	(EUC->SJIS 及び UNIX->MS-DOS テキスト)ファイル変換してコピーして
	ください。

	UNIX マシンがないか、tar.gz ファイルを展開できない場合は、パッチ済
	で MSDOS ファイル変換後のファイルを
ftp://ftp.koganemaru.co.jp/pub/Win32/lha-114i.win.lzh
	に置いています。古い lha でも解凍できるように古い形式で圧縮してい
	ます。


4. Windos 95/98/Meでの作業
4.1 Borland C の場合

	DOS 窓でコンパイラを動かすためには、Borland C のコンパイラのインス
	トール場所を環境変数 PATH に設定する必要があります。

	AUTOEXEC.BAT に
	SET PATH=%PATH%;"C:\BC5\BIN"
	のように設定します。

	Makefile.bcc 中の次の部分を自分の環境に合わせて修正してください。

	WILDARGS=c:/bc5/lib/32bit/wildargs.obj
		 ^^^^^^

	make -f Makefile.bcc

	これで LHAW.EXE が作成されます。


4.2 Visual C++ の場合

	DOS 窓でコンパイラを動かすためには、Visual C++ のコンパイラのイン
	ストール場所を環境変数 INCLUDE, LIB, PATH に設定する必要があります。
	C: ドライブにインストールした場合の設定を行うファイル VCvars.bat
	ファイルを用意しました。コンパイルする前に実行するか同じものを
	AOUTEXEC.BAT に設定してください。

	内容は次のようになっています。

set MSVCDIR=C:\Program Files\DevStudio\VC
set INCLUDE=%MSVCDIR%\INCLUDE;%MSVCDIR%\MFC\INCLUDE;%MSVCDIR%\ATL\INCLUDE;
set LIB=%MSVCDIR%\LIB;%MSVCDIR%\MFC\LIB
set PATH="%MSDEVDIR%\BIN;%MSVCDIR%\BIN;%MSVCDIR%\BIN\WIN95";%PATH%


	nmake -f Makefile.vc

	これで LHAW.EXE が作成されます。


5. その他
      o	日付の表示を YY/MM/DD HH:MM 形式に変更しました。オリジナルのほうが
	好みの場合は config.h ファイルの

	#define JAPAN_DATE
	を
	#undef JAPAN_DATE

	にしてコンパイルしてください。

	UNIX 版も YY/MM/DD HH:MM 形式にしたい場合は UNIX 用の Makefile も
	変更していますので、そのままコンパイルすれば、YY/MM/DD HH:MM 形式
	の UNIX 版 lha が作成できます。

      o てっとり早く Windows 版 lha を欲しい方のために Borland C++ 5.01 で
	作成済の実行形式ファイルを
ftp://fpt.koganemaru.co.jp/pub/Win32/lhaw.exe
      	に置いています。


6. 改版履歴
	1) 作成日 平成9年(1997年)04月09日 (水)
	   「LHA for Windows 95
	     based on LHa for UNIX version 1.14c Mar. 7 1996 by Tsugio Okamoto」
	2) 修正日 平成14年(2002年)04月23日 (火)
	   「LHA for Windows 95/98/Me
	     based on LHa for UNIX version 1.14i Oct. 6 2000 by Tsugio Okamoto」
	   改造の元となる LHA の版数を 1.14i にして作成。
	   "Borland C++ 5.01 " の他、"Visual C++ 5.0" にも対応した。